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【安価】やる夫は誰かのために戦うようです【R-18】 第70回

2899 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 20:01:08 ID:a1cT0HKg0 [1/16]
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2900 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/17(月) 20:07:04 ID:bhijhnls0 [1/2]
ハロー

2901 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 20:08:44 ID:a1cT0HKg0 [2/16]

       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',          日本はとっても暑いね。魔界の方が快適なんじゃないかってくらいだね。
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _        モコイさんも仕事以外の外出は控えてるよ。蒸し焼きになっちゃう。
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶     それじゃ、やってこっか。
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ

2902 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 20:14:43 ID:a1cT0HKg0 [3/16]

..     ____
    / ―  -\
..  /  (●)  (●)      あ、アルトリアさん。
 /     (__人__) \
 |       ` ⌒´   |    「どうした」
. \           /
.  ノ         \     ……ご飯、本当においしかったですお。
/´            ヽ






              _ r―ァ-、―- ミ
             />''"~"''<⌒l   ` <
               7//ヽヽヽヤ⌒〉     \
                ψ/// ソノ }-〈     .|  ヽ ∨
              r{ゞ、>''´/ / Y′   .||  ハ ∨
             }ヘゞ`''<彡‰ソ  ! !  !\ / l| トゝ
                V乂三∠⌒)´ !∧| | .」ノレ' | リ |
              廴乂_)ノl l 八(l ヘ八ソ`メ|/ /
           >''⌒7^Y⌒ ヽ、,人|   ヘ{`¨乂レ′
           /===/`nヘ=====\ilN  |.、_ /              そうか。
            \=/===l.l= \===/ |  | /
              ´/====|.!==== <´≧〈从 |´                 では、またな。
              _≧s、_ノハ_==== マニニゝ-`‐…¬冖ニニアl
       _ <ニ/ニ二二Y  ̄ ̄ ニニニr'ニニニニ>''´ =|         
     r<ニニ/ニニニニ/二二二ニニニ|ニニニ/二二ニ|-「ヽ∧
     ∨=ニニニニニ二/二二ニニニニニニニニニニニニ上′ニニ\    
       Vニニニニニ/:⌒"''<ニニニニニニニニニニニニ乂ニニニ
        {/ニニニニ/  :     ` マニニニミニニニニニニニニ\ニニ
       <=/ニヘ二/  :        `'マニニニミニニニニニニニニ>
       〈´ニニ二∀     ':,         `'マニニ/冫、ニニニニニニニ
      }/二二{   ,'    ':,       : : ̄i .イニ=}`''<ニニニニニ
       /ニニニニΚ ,'      '       : : /ニニ=/     `''<ニニ
.      /ニニニニ∧\   ',        _ イ二二ア        `''<
     /二ニニニ/ ∨_\  ',    _ <ニニニ/
.    /ニニニニψ  V二`‐┴―≦ニニニニニリ
.   Yニニニ=/|     VニニГニニニニニニ彡〈
   {ニニニニニ/ヽ.   {ニニヘ二二二ニニニニ/
   ∨二二ニニニ\ /二二/二二ニニニニニ|
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うなじを覆うリボンを揺らしながら、アルトリアが出口へと向かっていく。
咄嗟に呼び止めたが、何を言えばいいかもわからず、ただ食事の感想を告げた。

気のきいたセリフも思いつかなかった自分に、
アルトリアは振り向きざまに口元を緩めて手を振ってくれた。
簡潔ではあったが、爽やかさを感じさせるものがあった。

去ってしまった後で、玄関まで見送っておけばよかったと後悔した。
アルトリアも以前言った通り、自分たちは恋人でもなんでもない。

一緒に任務に就いたり、こうして食事や家事を共にしたりするが、
甘い言葉や長年の付き合いがあるわけでもない。けれど、譬えようのない情がある。
なんとも不思議な関係ではあるが、それくらいはしてもよかったのではないか。

軽く悶々とした後で、アルトリアも細々としたことを引きずるような女性でもない、
と半ば強引に振り切った。
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2903 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 20:28:03 ID:a1cT0HKg0 [4/16]

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        /  ─   ─\_
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       |     (__人__)   l(_ )
       \     ` ⌒´   /⊂)
       /             ヽ ノ

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しかし、我ながら贅沢な身分になったものだ。
リンクスになってからというもの、孤独というものも縁遠くなった。
連絡が取れる友人や先輩もいるし、何だったら女性との関りまである。

なのはは教官兼オペレーター兼マネージャーのようなものだし、
はやてもはやてで教官の旧友として世話を焼いてもらっているに過ぎず、
アルトリアは、まあ、何と言えば分からないが、男女の関係ではない。

だとしても、贅沢だ。
それくらいは自覚している。今、自分はかなり、人に恵まれている。
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2904 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 20:42:56 ID:a1cT0HKg0 [5/16]


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        }_{ { .八ニ二二「⌒辷 _ノ
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            :   :
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はやてに電話を掛けてみると、十秒とかからない内に繋がった。
機体の改修と起動テストが前日に終わったらしく、彼女もちょうど非番だったようだ。
軽やかな声を聴きながら、彼女の機体について思い起こした。

八咫烏、という名前だったはずだ。
黒を基調とした中量二脚のネクストで、ブレードとシールドのみという
極端に近接戦闘へと特化した機体、という話だ。

ということは、桜花重工の施設に今は滞在しているのだろうか。
特に用があるわけではないが、よかったら会いたい。
そう伝えようかと思ったが、遠出を強いることになるのではと思い、躊躇った。

すると、はやての方から「やる夫君も今日は暇なん? ならちょうどええわ。
この前、酔い潰れた時のお詫びやらお礼やらせんとあかん思っとってな。
今、自分の部屋? ほなら、そのまま待っててや」と言われてしまった。

嬉しさ半分、申し訳なさ半分で、了解してしまった。
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2905 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 20:57:51 ID:a1cT0HKg0 [6/16]

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       八.:.:|.: .: \.:└ 乂ツ∨       八(_〈    / /∧.: )
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いくら何でも、部屋の中でふんぞり返って待っているのは良くない気がする。
輸送機を出迎えに行こうと、通話が切れてから大急ぎで身支度を済ませ、
ドックへと向かった。

通りすがる作業服姿の人々に挨拶しながら、待つこと一時間。
今日も今日とて企業から送られてくる破損パーツや、テストパーツの入出庫、
試作機やマーシフルの整備に大忙しの中立ち尽くしていると、
時折見知った顔に話しかけられた。主にマーシフルの整備班の人々だ。

比較的若年の、無精ひげを生やした中国系の男性に「女でも待ってんのか?
ボケッとしたガキに見えて、やるじゃねえか」とからかわれ、あたふたしたりもした。
施設の人々からの扱いは、大抵こんな感じだ。

中には「俺らはどこの馬の骨とも知らないガキを載せるために
マーシフルをメンテナンスしてたというのか」と不満を露わにする人もいたが、
最近はそうした言葉をぶつけられることも少ない。
無駄死にしていないだけ上出来、とこの整備スタッフ、
リーという名前なのだが、彼は笑ってくれた。

ドックに何をするでもなく長居する自分をからかったり近況を聞きに来たりする
スタッフたちと話していると、遠目に声をかけながら駈け寄ってくるはやての
姿が見えた。
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2906 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 21:08:27 ID:a1cT0HKg0 [7/16]

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.          ′     ,′         |       |           ∨:.;
                {          |       |         ∨
                      |      .: |           \
                              ...: ;           ´^'''''''^` ̄ ̄
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
                        ○
                      о
                     。
        ____
      /   u \       「……なんか、顔赤くなってへん? 熱でもあるんとちゃう?」
     /  \    /\
   /  し (○)  (○) \    き、気のせいですお……。
    | ∪    (__人__)  J |
   \  u   `⌒´   /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
いつものジャケット姿のはやてに挨拶すると、抱き着いてくるかと思うほどの勢いで
距離を詰めてきたので、思わず仰け反ってしまった。

さすがに抱き着きはしてこなかったが、距離が近い。
軽く見上げる形になりながら、頭を撫でまわしてくるはやてと、
それをニヤつきながら見物する幾人かのスタッフの視線に気恥ずかしさを
覚えていると、昨晩のことを思い出した。そう、自慰の最中の妄想である。

あの時、不意にはやての肢体が脳裏を過り、その劣情のままに射精した。
もちろん、周囲には何のことやら、知る由もないわけだが、
自分からすれば気になる。顔も赤くなるというものだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2907 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/17(月) 21:14:23 ID:rg2thfIE0
ああ、抜いたときのオカズはやてだったなw

2908 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 21:27:23 ID:a1cT0HKg0 [8/16]

                     ''"゚~~゚~"''~、、
                . :''"゚/ :/⌒\.: .: .: .:.\
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         /⌒.:_ : : : .: .:.\:/ .: .: .: ∨/ .: \ | ̄.: .: \
          /.: .: .:|_:/\ : : .: /\:斗tーミk.: .: |.: .:\.: .: .: .: :\
.        / :/.: : |〈"⌒ヽ.: .:.:|.:/ ノLハ 小:.:|⌒Y. :',.: .: : .:',~"''~、、
        .: /.: : 八.:.:./ )ハ:.| : } 乂少'  :|.: :|ノ 人/∧.: .: .: : ',.: .: .: .: `丶、      おおー、男の子の一人暮らしとは思えん片付きぶり。
      |:/|.: .: .: .:\:. ィうぅk|:V    ' '   |.: :|イ___//∧.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
      | |.: .: |.: .: .: : 、乂ツ r        / |.:八厂| \∧ .: .: .: |.: .: : .: .: .: \.: \    前来た時も綺麗やったし、自分、しっかり者なん?
         |八.:|.: .: \.: .:>      フ   /_彡 / / \. .: .: .:|.: \.: .: .: .: : \.: \
         \(⌒¨¨「 込  '     ////   ∧ .: .: |.: .: .:\.: .: .: |: .:\.: \   「いや、これは……人のおかげ、というか」
               |.:| .:个 .     /..:/,,/    / ̄.: .:.:八.:/⌒\.: 八.: .: ).: .: \
                .: |.: .:|.: | >‐く: \「 ̄\    /   j/  \     ̄三二ニ=---  ふうん、なのはちゃん?
             /.: 八 .: .: | .: r< / |i⌒\\_,/         \
            ⌒7{.: .: .: .:|\|/⌒几〕!/⌒\〔``~、、      \ ''"゚~ ̄~゚"''    「い、いや、違いますお」
              :人 : : .: |__/___/:i:i:八      |     ``~、、
                  \//>'":i:iイ  |:、    |   _.、-''" ̄ ̄ ̄| | ̄~"''~、、
                  // r――ミノ   | \_.|/⌒ /\ \___リニニ|
               // .|   /   人.   \  /ニニ \__/ニニ |
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部屋に上がると、はやては浮足立ちながら「お邪魔しまーす」と律儀に言った後で、
そこかしこを興味深そうに観察しだした。

何やら大き目のトートバッグを肩に掛けていたが、それを降ろすことも後回しだ。

片付いているのは、偏にアルトリアのおかげだ。
自分一人では、色々と乱雑になる。デリケートなものでなければ床に投げたりする。
ただ、こうして片付いているおかげで、いつ人が来ても平気というのはありがたい。

一通り観察を終えたのか、はやてはようやくバッグを降ろすと、
カーペットの上に正座を崩した形で座った。
「やる夫君も座りや。あ、客はこっちか」とはにかんで見せてくる。

落ち着かない。形はどうあれ、相手は女盛りの女性だ。
アルトリアの時でもそうだが、そんな人が自分の部屋で座っているというのは、
自分の頼りない冷静さを乱すには十分だった。
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2909 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 21:52:13 ID:a1cT0HKg0 [9/16]

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        |.:.:|.: .: .:|.:.:| 八.: .: .: .:|〃 _)ぃハ Y.:.| 〉/.: : |
        |.:.:|.: |.:八.:./ ,,,,_.:.:.i|   乂ぅ少 j:/|ノ:|.: .: | ____        とりあえず……この前は、ほんま堪忍な。
        |.::.|.: | : .: 八 Y _)心jリ     , , , / :|.: :|.: :/  / ̄\
        |.:.:|:八 .: .: : :人乂ぅッ           八.:/  /       \    ベッド横取りしてもうて……
        |.:.:|.: .:.\ .: 〈:心 , ,  ` _ ノ   / :|.: |\  |
        |.:.:| :(\( \.:.:. 个 .         イ/|:/| / \〉   |        「いえ、本当、気にしないでくださいお」
        |.:.(\\ \ \(\ ::::/ ).‐--</ 〈:/.::| ̄ ̄\   |  /
        |:/ \\\ \ \ \ //::::://-:\ /:::八    \ | /        そう言われて気にせんでおられるほど、
        / r‐ミ\\(``~、\ `'<〈/|_://--<:\       〈
          )>  .,   ニ=- ..,_      ̄\へ::::::/:::|\    〕         私も割り切れる人間とちゃうねん。
             \    r''        〕:::::\:::::|::::::\   \
             _/)> _ と _,,....,, __  /:::::::::::|\::::::::/ \           だから、まあ、お礼ちっても細やかやねんけど……
       __/ ̄ ̄~"''~、、---):::::|: :/|∨:::::::::::::|::::|\/ ::::::: \
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2910 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 22:03:17 ID:a1cT0HKg0 [10/16]

                      -‐……‐-
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      { i.: .: : | .: 人: .: .: / ̄ノハ \.:|  x===ミ.: .:人八.: .: .:.:',
         |.: .: : |.: : : |:\ : 乂 乂^ツ   )   , ,  ノ/イ.: :| : : .: .: ',
          j八.:.:.|八.: |.: .:| .: .: :>, ,   、        /|: j|.:.:.:|.:\.: .: .:',       今日はお姉さんがぎょうさん遊んだる!
         \| | :\.:.:.| : .: 込    _   '⌒)   .: :| :リ.:.:.:|.: .:.:\.:.:.:',
           :|.: .: .: .:|.:|\.: .:> ,.  '‐-‐  / | ∨/.: .: :|.:\.: .: .: : :       一日オフやし、とことん付き合ったるわ!
          /.:|.:|.: .:.:.:|.:|/(    >   _/ /:| | : .: | .:|\ ̄\.: .:i
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そう言ってはやては、トートバッグの中身をいそいそと取り出し始めた。
何か、遊具のようなものがパッケージにプリントされた箱が三つほど。
それぞれにオセロ、ジェンガ、ゲームオブライフと書かれている。

オセロだけは、見覚えがあった。やったこともある。
両面が白と黒に分かれたプレートを使ったゲームだ。

「えっと……おもちゃ、ですかお?」

「そうそう、おもちゃ。なのはちゃんから聞いたで?
自分、かなりシミュレーター漬けちう話やないの。
そういうんも大切やけどな、そういうんとちゃうのも大切や。
人間何事もバランスちゅうてな、まあつまり、よく動いて、よく食べて、
よく寝て、よく遊べちうわけや。ほれ、どれがええ?」

なんだか自分よりもはやての方が目を輝かせているように見える。
目の前に並べられた三つの箱は、不思議なことに、自分の中の好奇心を駆り立てた。

おもちゃ。なんと魅惑的な響きなのだろう。
生きるために不必要この上ない道具なのに、興味がそそられて仕方がない。

久しく忘れていた感情の名前を、少し時間をかけて思い出した。
面白そうだ。

下↓1 どれで遊ぼうか……
1.オセロを選ぶ。勝負事はいい
2.ジェンガを選ぶ。なんだか面白そうだ
3.ゲームオブライフを選ぶ。人生ゲーム、という意味らしいが
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2911 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/17(月) 22:04:34 ID:bhijhnls0 [2/2]
2

2912 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/17(月) 22:06:23 ID:1n3Sjv5A0


2913 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 22:23:56 ID:a1cT0HKg0 [11/16]

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        |:.:.:|:.:.:.:.|  斗-ミ  \:.:.  )しハ 》 :.:.|:.:.|/ :. |:.:.:.: |      おっとと、やってもうた……
        |:.:.:|:.:.:.:.: 〃  )ハ   \:.乂;;;ソ |:.:.:|:.:八:.:.:.:.:.:.:.:|
        |:.:.:|:.:.|:.:.:..  乂;ソ       :;:;:;:; ノ:.:.:|/  |:.:.:.:\ |      いやあ、私の負けやで。
        |:.:.:|:.:.|人:.:.、_:;:; `        /:/:.:.| )ノ|:.:.:.:.:.: \
        |:.l:.|:.八|:.:.{⌒         /:/:/:.|:.:|/八:.:.:.\:.:.: ヽ
        |人 :.:.: | 八  u.   '  ヽ  {( /:/: ノ:八:.:.:.:.:.\:.:. \:.:.:}
          |:.:.\:.:| |:.\           /://>‐- ミ:.:.:.: \:.:. \
          |:|:.:.: |   |:.:.:|:|:....      __/:/ /      Υ:.:.:.:.:.:.:.:.: |
          |:|:.:.: |   |:.:.:|:|:.:.: |うTさニ{:.{ /        |:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
          |:|:.:.: |  八 :|:|:.:.:.乂:.:.:{」」| ノ||        |:.:.:.八:.:.:.:.:||
          |八:. |   _圦:.:.:.厂 ̄cノニ||        |:. /:.:.:.:.:.:.:八
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          |/    __」 ||__/_-二二二二-_         ∨/:.: /





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       /   ⌒   ⌒\
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     |      ⌒(__人__)⌒ |      お、おお、やる夫の勝ちですかお……
.      \     ` ⌒´   /
     /⌒           ヽ       「もう、勝ったんやで自分、もちっと嬉しそうにせんと」
.     |   ヽ__     _ ',
     :、_     )  ( ̄ _丿      は、ハラショー。
     |   /  ̄`i  / ̄  `i
     |      |     ,    |
    ∧ |     |__/     /
.      `ーヽ _ |   |  _/
.        (__)  、__)

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ジェンガ、というのは、いわゆる積み木だった。
といっても、ただ積むだけではない。三本ずつ交差させながら積んで
できあがったタワーから、一本ずつブロックを引き抜いていき、
いかにタワーを崩さずそれを続けるか、というゲームだった。

交互に引き抜いていき、崩した方が負け、というシンプルなルールで、
一度説明されれば自分でも覚えられたのはありがたかった。

軽くはやてと二人で試しに遊び、五本目、自分の番で早々に崩してしまった。

派手にテーブルの上にばらまかれたブロックに驚きつつ、
二人でブロックをかき集めてタワーを作り直す最中、
「せっかくや、負けた方は、勝った方になんかしてあげる、ってのはどないや」と
言い出した。

「なんか、って、なんですかお」

「んー、まあ、勝負が決まった後でええんとちゃう?
内容は負けた側が決める感じで。これなら無理ないやろ」

「それなら、そうしますかお」

負けた側に要求するのではなく、負けた側が相手に何か思いつくことをしてあげる。
これなら、確かに負担はない。
一瞬、不埒な考えが過ったが、それが現実となることもなさそうだった。

そして、結果は自分の勝ちだった。
なんとなく手応えや直感で引き抜いていただけだったが、
気付けばタワーは辛うじて立っているだけのスカスカの状態となっていた。
周りには引き抜かれたブロックが散らばっており、
順番が回ってきたはやてがうんうん唸りながら引き抜くと、見事に倒れた。
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2914 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 22:41:09 ID:a1cT0HKg0 [12/16]

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                /⌒7.: / :/ ___|八:Ν 乂少 ∨.: .: .:..∠ .: : .:/--/.:X|
               /   /:/〉 ̄/| |.: .: | ' '   / .: .:.斗tミ.:.:\/--/</|     せやなあ。そしたら、ベッドに横になってもらおか。
                      / / / | |.: .: |',     ⌒¨¨¨ く少 ) .: : ̄/.: .:∨
            __/⌒\/\ _/|: : |∧  `  _ ' ' ' _彡イ..:.:/.: .: /       「ふおっ!? な、なぜ」
           /:::/|   /  ∨ //八 .: |::込     _ ⌒>:/ : .:/.: .: /
             // | ./  _ -=7⌒ .:.:|\ うTニ二   :/.:.://.: .: /         ええからええから。うつ伏せでな?
           /    ノ/ -=ニ/::::// ∧ |ニニニ/|  / イ.:.:/|.:.:.:/
          /  /  //--/〈::::::::7 |:::| ∧>--彡 /〕 ∧  .|.:/ :j.: /
.       /  ./  //___/:::::::::\/  〕::〕/_ ⌒\  /,/  \_,|\.:.:/
.      /   //{/ )二{::::::::: _|  /⌒>'" ̄/∨゚ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄|
     〈  \__/  (_/ __).人::::::|::::人,/_>"   /::::::: |.\   〈(|.   |
      \     |(// ).个::_|::::{ / _____/__/:〉ニ\   \____,|__
     ∧      |└(_/:::: ̄ ̄ ̄\/:::::::>:::::::::::::: }:: \ニ\ /\___〕
     /     人:::::::::::::::::::::::::::::::://:\/:::::::::::::: イ___|ニ./\  \. \

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唐突な指示に、変な声が出た。
狼狽える自分を他所に、はやてはすっくと立ちあがると、
ベッドへと近づいていき、躊躇なく腰かけた。
楽しげに頬を緩ませ、小動物でも呼ぶかのように手招きしてくる。

自分の鼓動の音が部屋中に響いているような気分だ。
視界が揺らぎ、焦点が定まるまで時間がかかった。
息を荒げそうになるのを堪え、必死の思いでベッドに辿り着く。

霧のかかった思考で、言われた通りうつ伏せになると、
はやての体重でマットレスが形を変えるのが分かり、更に心臓が跳ねた。
そのまま彼女の足が自分の腰を跨いだのを感じ、目を瞑る。

なのはになんて言い訳しよう。
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2915 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 22:46:22 ID:a1cT0HKg0 [13/16]

                       _I!_l!l!    。
                   r、n、´´|「l!┼`.`   ruγ
                ζ゙'、ヽ゚゚|! /'|!ヽア/´.ん,°
                 .。)ヾ. ゙、゙、χ'._._/ ,゚'/ η
                 _ \、゛\   / "/、。/;。゚
                  (f_r、。゙、゙く(_人_ ..._/゚ |゙'.r' ゚
                  ヾ丶   rェェェェ.、゙,イ .レ゚。ζ゚
               。、゙ {介ー一'...! fニ゚二'r'      グ……グワーーーーッ! グワーッ!
                 .'ヽ,″≧T≦゙\/  ゚∩゙ '7
                    {ヾ゚)  〃     /  Y      アバーーーーッ!
                    丿、| _,..イ! __ !,ィ  f  ,υ,,
           。r'ヽ「「!「!n/  ,.l(゚, "l|  ̄ ̄ {  〈/゚ .r'
            `ヽ\ヾ Y>゚,´ /.l|    _n!n nr、≦。
           `くゝ=' ち, " .。}}     !Lij∪|) }、
                `ヾ__メ。 ,: "/jj>  _ヽ.___ノ}}
                    えr')/ ||   ̄  ト=彳
※比喩表現です





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                /: : : :斗- 、 /: : : : :./ |:..:. :.|: : |: : :.`、
                 /: : : : |: |/|/丶 : : : :./ : |: :| :.|/}^∨ 〉
            / : |: : :.|: ァ=ミ、 |: : : |/ ⌒ト: | :.{/| 〉 〈ハ
             //八: 人 .... ``|Λ: | ァ≠ミ、\|/} Λ 〉:|
               /:\{ :::::::      ん心刈{/Ⅳ : : : |      ふふ、やーっぱりバッキバキに凝っとったなぁ。
                 //.:.Λ   _`   ::::ヾrシ' /:j : /: : :. :./|
             /イ:.:/ : : 、 ヽ~^ v,  :::  /ィ:../ : /: :/ :|       端末眺めてシミュレーター乗って、
              |:/ : j: : |丶      -=⌒ノ:/ : /: : 。 ゚
.            、… 从_:/: :八   ̄_、ィ  ):.:// : /:.。'           ネクストのパイロットシートも座りっぱなしやろ?
.         /   / / : /二う=セ二ノ/ : : : : : :/∨
         /   ヽ/、 /イ/ニニニニニニ//: :/イ//: : : :            ほれほれ、ここがええのん?
.        /  ∨/  }ノニニニニニニ/ {// ,/): : /:
       〈  /    j「ニニニニニニ く⌒ヽ▽/   //^ヽ :            「グワーーーーーーッ!!!」
.       /У    /ニニニニ -ニニニi〈  ∨      ⌒
      / ′   / ニニニ -=ニニニニ|       ,/                    おお、ええ声で啼くやないの。
.     /  '///,   |ニニニニ-=ニニニニ|  〉    「      
    /   V///, |ニニニ -=ニニニニ「 /             | 〉  

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ナムアミダブツ!
背中に触れてきたのは、かつて体験したおっぱいの感触か。
否! 指である! 指の腹である!
肩甲骨の隙間辺りに捻じ込まれた指の腹である! サツバツ!

そのままはやての指は奥ゆかしく、その華奢な見た目に似つかわしくない
力で背中を穿ち始めたではないか! 実際イタイ!

この状況、誰もが甘美なアカチャンカワイイ展開を期待したであろう。
やる夫とて青少年の何かが危なかった。だが、それは見事に裏切られた。
腰のあたりに微かに触れている太ももの感触を味わう余裕すら与えられず、
間断なくツボというツボにカラテを打ち込まれていく。

だが、どうやらツボ自体は心得ているようだ。ワザマエ!
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2916 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 23:04:49 ID:a1cT0HKg0 [14/16]

                     ,.-、
         ____        ( ノ゙\
        /      \    i′ ヽ_ )
      / ―   ―  \   .〉  ,.く
     / (●) (●)   \/   ハ ヽ
      |   (__人__)      |   /  ヾ      あ、でも肩が軽くなったお……首と腰も楽だお。
     \    ヽノ      / /  ! i
.        \_          <、   〃ノ       ありがとうございます。
      /       ,.-、   _, -` く '"
.      /   |       (`   ̄     〉         「かまへんかまへん」
.     !  <|       ヽ、__,.― --―'
     \_ ヽ''^ヽ      |
        `ヽ、_ン′       |





                     _,,......,,__,,..、、、、..,,_
                     _、‐''゛.: : .: .: (.: .: .: .: .: .:.`丶、
                /.: .: .: /⌒.: .: .: .: ̄\.: .: :. .:.\
                 /⌒\___/ .: .: / .: .: .: .: .: .: \.: .: \:\
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       ⌒7.: .: .: / |.: .:.|.: | : :/ ,.斗ミx\.: |.:.:.:| 斗tミx:.:|.: .: :| : : .: |
        .: .: .: / j : : |:八.: :〈 ノ,ハ   )八.:.| ノ'ハ 〉|.: .: :| : : .: |i
         |.: .: / /.: .: .: .: .:\乂∨ツ     \ ∨'ツ |:.: .: .: .: .: :||        ほな、別のもやろか。
         |.: :/ /.: .: .: .: : /∧⌒, ,         , ,   |.: .:/.: .: .: 八
         人:( /.: .: .: .: : / :|:∧     _`___    八/.: .: .: /  \       それとも、ジェンガの続きする?
              '.: |.: .: .:/|√.:|.:|込    {    , , )   厶イ.: .: .:./\_∧
            |.: :|.: .:./八ニ.|.:|:::| > .,  --  ,. イ /.: .: .:/ニ/ ニ|       「え、ええと」
            |.:八.: √ニ \|.:|:::| 〔| /\></\/.イ .: /ニ/ ニニ〕
             j / Vニニニニ|八 |_/ \〈:i:i:i:i:i〉/ ∨.:/:::|/ニニニxミ       遠慮せんでええんよ。こういう時くらい、好きにせえ。
           |  |ニニニ|:::::::\| \. 〉= 〈  / /:イ:::::::::|\ ニニ/  ',
             \|ニニニ| ::::::::: |_  〕:i:i:i:〔./_/::: |:::::::: |ニ|ニニ{    }       「そ、それじゃあ、オセロ」
               |ニニ/~|/⌒人   /:i:i:i:i:〔  ):::/\ニニハ\ 八  ノ
               |_//ニニ〈::::::::::\__{:i:i:i:i:i:〔/ /:::::::::〉ニニ.}:::::\ニ7         ん。
          ( \ |:::::::|ニ/⌒\::::::::\`¨¨¨¨` ::/:::::/  ̄\:}:::::::∧ニ{
           \ \( \::::-―‐-\::::::::\{:::::::/_ -~:::::〔 ̄〕:八::/::::∨
            \__ ------ミ_:\::::::::}:/::-‐……‐-:::::/::::/:/:::}
            /      //:::::: ̄/ニ=-::::_::::::::::::r‐<~⌒::::::/\
              / /      ' /::::::::::::: /:::::::::::::__ ̄ ̄\::::\::::::/ 、 ̄ ̄ ̄)
              ∨ /     { {::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::/\ \) ̄
              〈_/ ―┬―≠}_____>--=ニ_:::::::::::::::::::::::::::: ): / \ \ )
              ̄ ̄              ~二ニ==----'⌒\) 、_)

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それから正午までの三時間、時間を忘れるくらいに遊び呆けていた。
久々にやるオセロでは、惨敗を喫した。
テーブルを挟んで向かい合う形で駒を置いていき、そして毎回、
盤面ははやての圧勝という形となった。

「オセロで賭けんといてよかったなぁ?」とはやてが不敵に笑い、
自分もまた、口元が緩んだ気がした。

人生ゲームでは、しっちゃかめっちゃかだった。
事故に遭ったり、急に億万長者になったと思えば一文無しになったりと。
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2917 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 23:15:06 ID:a1cT0HKg0 [15/16]

                      . . . . -―-. .
                     . . : : :´: : : : : 、丶:⌒:ヽ\
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          /':` : : { : : : : : : : : : : : : : : `、:.// /X |: : ',: :',_
            / ;′: : : :|: : : : :{: : : : :i: : { : : :l:ヽ/:// :|ミ: : ト、}_ \
.           / ': : : : :从:. : : :.i : : : : ', : i -‐:|-∧/: : :! Y.:|.、 ヽi }ヽ
        ;′ji : : : : i! ',: : : :', : : : : ,i´:| j,斗=ミ、 : : }ソ }: |: `、   ト、
        :  {l : : : : {  `、 : : ',: : : : :| : イ_ノf:沁 }}.: :.}_/}: j:/     }      おー、なになに……結婚チャンスマス。
         |  {|: : i : : ',  ,ヽ‐-\: : :|i | 乂ゞシ i : :}: :j :/      /、
        l  l|: : |: : : `、   ,xャ=ミ、: jハ|  '"´  |: :;'Y//       / : `、     『指定した異性のピンと結婚できます』、やて。
            l|: : i: : : : : \{{ う沁j/        ノ!/ / {     ,イ入: : : :}
            i|: : ', : : : : : : :ゝ_ ゞ'"  、 _,.. ‐¬ , f"_!___r__| / / \:/     「え」
          八:.:个 、: : : : :.r⌒: 、   乂__: :丿/  ! |   _ ノ:}/   ` ー
        /  \| |:>-- ゝ: : :个ー-- .., - '  _|| ̄ :: : : : : }     /  ',   ふふ、どないしよ、やる夫君。結婚してまう?
                 /: : : : |: : : : :八:_>/_ {ー=彡'"|| : : : : : : :: } _|_ !   }
          ー=彡: : :r‐'|: : : : { : \ :| `、三/、 j{: : : : : : 彡'i  | ̄     }   異性ちうても、私と君しかおらんもんねぇ。
             |: : :j .八: : : :{:/ : }レ ヽ==イ `, { T: : ̄ : : : }-―-、.{   }
              γ…': : :\:.:{ =- /   { : :/  〉', } : : : : : ;ハ   `ヽ、     「あ、え、ええと」
             /⌒_...-‐'..)/  /:|  /⌒!   /、::v! : : : : ;′:i-‐ 、  `、
               {  /: : : :  ̄ ̄:`、: : ト、,:: : :.|_ ./: : \! : : : ;′: :|: : : :冫  `、    
             ノ ./: : : : : : : `ヽ: :`、:|: :  ̄ /: :、ヽ` |: : : ;′: : :} : : / ',
            ,.:  /{: : : : : : : : : : : : : '.,: : :/、ヽ`: :_: :.:{: : : !: : : : :} : /  ',
          {  / 人:. : : : : : : : : : : : : Yイ:::-‐: : ´ : : {: : : : : : : : : /i    i
          { ./  /:.\: : : : : : : : : : ノ: :、: : : : : : : : : :l: : : : : : : : / :|   :|

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肩を並べて駒を動かしたり、遊びとはいえ心臓に悪い言葉が出たりもした。
はやても真剣さなど欠片もなかったが、それでも意識はしてしまう。

また、事あるごとに見つめられたり、頭を撫でられたりするものだから、
色々とたまらなかった。ズボン越しに存在を主張する愚息を隠すのにも一苦労だ。
時折もぞもぞしたり、前かがみになる自分を見て、はやてはきょとんとしていた。

途中からはやてもジャケットを脱いでブラウスとスカート姿となり、
身体の曲線がこれでもかとはっきりした恰好に、意識が幾度となく持っていかれた。
身長こそ低いものの、出るところはしっかりと出ている。目に毒どころではない。

そんな自分の苦悩も露知らず、はやては終始楽しげに目を細めていた。
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2918 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/17(月) 23:21:46 ID:QTCC.TWE0
天然恐ろしい

2919 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/17(月) 23:47:55 ID:a1cT0HKg0 [16/16]

                      , --―--- ..
                 > ''"`´: : : : : : : : : : : : : : ≧ 、
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        /: :,': : : ,': : : : :i゙ "!: : : : : : : !:.!: : : : : i : : : : ',、: : /:! : ,
          ': : , : : : i!: : : : :!  !: : : : : : : !:.!: : : : i:.', : : : : !、ゞ::/:i: :i
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       !.:.,': ! : : : : ',: : : :!-‐-',: : : : : : :',, -―-: 、:',´, イ!/: : : i : i
       !: i!: i: :i : : : ',: : : !   ',: 、: : : : i!: ', :_:_:_:',: ',イ/! : : : !: :i
       i: !i: :i : !: : : :.',: ,ィ示≧、:ヽ: : : : i:',彳ん示気: !: :i: : : : ! : :!        ……ねえ、やる夫君。
         ',i !: ',: :',: : : : ',` iし::心ヾ!ヽ: : :!i:! iっ::::刈 i!: :,': : : :,': : : ',
        ', ',: ヽ:ヽ: : : ヽ 弋Zツ   ヽ:.!i! 弋Z:汐 /:./: : : /: : : : :'、        「はい」
         ヽヽ!ヾ、:,.-、 : ヽ、    、  ヾ     / : /: : : /、:.!: : : : :',
           /:./ / /リヾィヽ、 、    ,    ,イ : /: : : /  ヽ、: : :ヽヽ、      楽しい?
         /イ / /  /  ,. ヽ  ̄ ̄    彡/: /: : : /   /ヽ : : ヽ
   、     /イ  i     '   、i!_ ノ     , イ .,': /: : : /ヽ /   ヽ: : : ',
    ヾ、彡: ,'    ゝ、        リ> -- "   ,': /: : : /  ',     ヽ: : ',
       i: !   、  > 、     i!i:.!ヽ     i: i!: : : /   ',        ', : ',
      /ヾ',    \  ',  \    リ !     .!:i: : : ,′   ',        ', : !
      ,': : i"     ヽ、i!   )     ∧    レ!: : :,' 、----.ゝ       !: :!
       ,: : ,'   ̄ `ヽ、 !  /    ,'. ',     i!: : i  ヽ、        !: :i
       i: :.!       ヽ、!. /     ,: ヾ,i!     ヾ: :!, イ´ヽ、      .!: :i
      i : ',      \ ヾ/.     ,'、: : :ヽ    /ヾ:'、    ヽ        !: :ヽ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
時計の表示が正午を示す頃になると、はやてはトートバッグの底から
二段になっているプラスチックの容器を二つ取り出した。
白い容器にはタヌキのマスコットがプリントされている。

「お弁当、作ってきたんよ。ささっと作ったから、あまり手は込んでへんけど」

ばつが悪そうに苦笑され、そんなことないと頭を振って見せると、
心底安心した様子ではやては口の端を上げた。
本当に、よく笑う人だ。それも、自然な笑い方だった。
見ているとこちらまで気持ちが明るくなってくるようでもある。

割り箸と一緒に手渡された弁当箱を開けてみると、ソーセージやマッシュポテト、
ブロッコリーや鮭の切り身などが可愛らしい紙皿で仕切られ、
上段に詰め込まれており、下段には白米が詰められていた。

思わず感嘆の溜め息を漏らす。お弁当というのは聞いたことこそあるが、
実際に食べるのは初めてだ。カズキも恋人に作ってもらうらしい。

礼を言うと、はやては突然、落ち着いた声色で聞いてきた。
目も口調も穏やかだったが、先程とは違った様子に感じられた。

下↓1 なんと答えますか

1.楽しいです
2.楽しいのもそうだし、はやてさんがこうしてくれるのが嬉しい
3.なんだか恥ずかしい

【好感度表】
なのは Lv5
はやて Lv5
アルトリア Lv5
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2920 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/17(月) 23:50:04 ID:oZrzNSR60
2

2921 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/18(火) 00:06:27 ID:B0Hrgkn.0

     ____
   /_ノ  ヽ、_\
  /( ─)/)(─)\      楽しい、のもそうだけど……はやてさんがこうしてくれるのが、嬉しい、というか。
/::::::⌒///)⌒::::: \
|   /,.=゙''"/      |     えっと、楽しいし、嬉しいですお。
\. i f ,.r='"-‐'つ   /
/ i    _,.-‐'~    \
..  i   ,二ニ⊃





..     ____
    / ―  -\
..  /  (●)  (●)      なのはさんとかもそうだけど……はやてさんには、本当に感謝していますお。
 /     (__人__) \
 |       ` ⌒´   |     お礼になることなんて思いつかないけど、凄く、嬉しいと思いますお。
. \           /
.  ノ         \
/´            ヽ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
なのはやはやて、アルトリア、クーガーやカズキ。
皆、自分の知らないことをたくさん教えてくれるし、経験させてくれる。
そして、それ以外にも、思い出させてくれる。

誰かと食事をしたり話をするのは、楽しいことなのだと思い出させてくれる。
ずっと忘れていた気がする。考えても仕方がなかったから、考えもしなかった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2922 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/18(火) 00:23:13 ID:Ds/agQAk0 [1/3]

                   ___/⌒\
                 .、-''".: .: /.: .: .: .:\`丶、
            .、-'".: .: .: .: .: .:.⌒\.: .: : ',.:〉\
          /.: .: .: .: .: .: :\.: .:\ :\:⌒∨ ∧.:.
            . ' : .: .: .: : |.:.:. .: .: .:`、.: .:.',.:.〈⌒∨ : .: .:.
          / /.: .: .:/:| .:|.: .: .: ', :: ',.: .',:.:〈⌒i : .: .: .:.
        . : |.: .: .: .: |'^| : : .: : ',_:ニ=-‐….: .:.:.|^ヽ.: .:.|
        |.:.:|.: .: .:|.:.:| |.: .: .: .:.:|.: :>==ミx..: .: |^ }.: .:|
        |.:.:|.: .: .:|.:.:| 八.: .: .: .:|〃 _)ぃハ Y.:.| 〉/.: : |         さよか。そないな風に言ってもらえると、私も嬉しなるわ。
        |.:.:|.: |.:八.:./ ,,,,_.:.:.i|   乂ぅ少 j:/|ノ:|.: .: | ____
        |.::.|.: | : .: 八 Y _)心jリ     , , , / :|.: :|.: :/  / ̄\    うん。私も、君とこうしとるのは楽しいし嬉しい。
        |.:.:|:八 .: .: : :人乂ぅッ           八.:/  /       \
        |.:.:|.: .:.\ .: 〈:心 , ,  ` _ ノ   / :|.: |\  |         
        |.:.:| :(\( \.:.:. 个 .         イ/|:/| / \〉   |
        |.:.(\\ \ \(\ ::::/ ).‐--</ 〈:/.::| ̄ ̄\   |  /
        |:/ \\\ \ \ \ //::::://-:\ /:::八    \ | /
        / r‐ミ\\(``~、\ `'<〈/|_://--<:\       〈
          )>  .,   ニ=- ..,_      ̄\へ::::::/:::|\    〕
             \    r''        〕:::::\:::::|::::::\   \
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: : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : ; : : : ; : :ハ
: : : : /: : : : : :/;_:_:;: : :/: : : : : : :∨: : ∨: :!
: : : ::{: : : : : : {´`´`∨: : : : : : : : ∨≪∨:{
: : : ::|: : : : : : | _,.--}:-:、 : : : :; -:∨≪Ⅵ
: l : {:!: : : : : : !´  __l! ∨:|ヘ : }从: }: : : |リ
: |:l:从: {:-: : ::トz====㍉,   }/__,ム:| }: : |
: |:|: : {`ヽ ∨:!ゞ辷:ノ    ( ´¨´八.!::从        ……食べよか。
: |:|: : `ヾ_- .,         ,   .: : : ト 、
: |:|: : ∨: 〉く: 、     __ .,  .ィヘ:_:_、`ヽ       「はい。いただきます」
::介∧ ∨{  Y: >、    ̄ <: :{ ゝ_ィ^ヽ.
:{ .l: :∧ ∨:\): }ヾ:、/ ̄_Y二ニrf´` `  、       ん、おあがりや。
:| .|:∧ \{~ ‐}:l:!  >‐ミ {_|_ {ノ^ヽ     、__
ゝ/ ∧     |ハ./三三∨ ̄ `ヽ. ハ    〉:::::Y    
_/ / ∧    / }!ゞ三三≧--=ニニニ{ト-::イ:::::::::!
.   /  \. /  .!::::::>:..寸二〉::::>:::::`ヽ:::::::::::::::|
,-=ミ    .У_.」::::::::::::::::><::::::\:::Y::::::::;::::::;ノ{
   `ヽ  {   .|:::::::-<::::::::}::::>::Ⅵ:::::::::::Y:::::::l、
       l!    !::::::{:::::::::::::└::―:-Y::o::::::::}::::::::|::\
       l!   ム::∧::::::::::::::::::::::::::::`::、::::::|:::_:::_::_:::::
       l! イ::::::::::::::\::_:_::::::::::::::,::-::‐'::´:::::::::::::::ト、

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はやては一瞬だけ、安堵を浮かべたかと思うと、元の明るい笑顔へと戻った。
心配事が一つ消えた、そんな様子だった。

多くは語ってくれない。意図も告げてはもらえない。
だが、それにもきっと、意味があるのだろう。
今の質問に意味がないと思えるほど、自分も無垢ではない。

はやては何かを心配している。自分の何かを。
今は、無理に聞く必要もない。

沸き上がる憂いに蓋をして、箸を持ったまま手を合わせた。
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2923 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/18(火) 00:23:46 ID:Ds/agQAk0 [2/3]

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2924 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/08/18(火) 00:30:11 ID:Ds/agQAk0 [3/3]

                           _ ______
                      ´.: : : : : : : : : : :`
                       l: : : : : : : : : : : : :i
                    i: : :○ : : : ○: :.|
                        |: : : : : : : : : : : |      おっぱ……失礼。今回の投下はここまでだ。
                     j: : : -===- : :.i
               r―--┐     i: : : : : : : : : : : :l       次回は来週の月曜日、8/24の午後八時からとしよう。
              i: : : : : ',      ゝ : : : : : : : : :t´
                ',: : : : : i  , f: : : : : : : : : : : : : :ヽ       ちなみに好感度表はこうなった。現在のトップははやてだね。
                \: : : :y: : : :Υ: : : : : : : : : : :y: : '..,
                ',_: :: :/  i: : : : : : : : : : : :l丶 : : :ヽ
                     ̄   l: : : : : : : : : : : .i  \ : : :丶


【好感度表】
なのは Lv5
はやて Lv6
アルトリア Lv5




                  . . .-─‐-. ミ
                     |: : : : : : : : : : `: ..
                     |: : : : : : : : : : : : /
                    }Ο : : : ◯: : : :,′
                   : : : : : : : : : : : :i       なのは、はやて、アルトリア。二週目はヒロインたちが大人で、
                      { -===- 、: : :. :.|
                    〉: : : : : : : : : :ノ       それでいてタイプがはっきりと分かれているね。
                  i: :`ニニニ´: : : : ‘,
                 __/ : : : : : : : : : : : : i       それゆえスレ住民たちの好みも分かれていることだろう。
      ___        /.: : : : : : : : : : :‘,.:.三|
     / :::: ヽ: : : :‐--∧_: : : : : : : : : : :./:|: : : |       決断の時は近い。備えよう。自分のちんちんを信じるんだ。
     .′ :::::::‘: : : : : : }/∧ア´二二ヽ:/ | : : ‘,
.    ‘::::::::::::::ノ: : : : : :ハ \{/: : : :/⌒゙ヽ : : :‘       それじゃ、シーユーアゲイン。
.       ゝ-=彡-──<¨¨゚‘; .: : :./:::::::::::::::} : :. :.|
                 \: :′:::::::::::/______」
                     弋:::::: /
                       `¨´

2925 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/18(火) 00:33:55 ID:2sX0YZY.0
乙ー

2926 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/08/18(火) 00:37:17 ID:9LHl6gAA0


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