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【安価】やる夫は誰かのために戦うようです【R-18】 第56回

2389 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:07:03 ID:KeC/UsNc0 [3/32]


            ,.. -イィ'-――-z._
          ,.-′ .' . '     `'ー、
        rイ  '. / /   ..:::::::;;::-へ、.ィ
     _. -‐'''"´ ̄\j|〃 _,,.. -‐‐ァ'": : : :;; : :`ーイ
 -‐ ''''""´ ̄ミ゙゙7 ̄``''"´´    ノ__,.-‐'"::::`゙'''゙ /
        V-ー-、  _,._-_ー=、ヽ::::::::::::::::::::::::ムィ
        レ'" ̄`:    __ ̄`':::ヽ:::::::::::::::::::::::ノ        やはり俺はなおはさんだなぁ……。
   .     } ィ⌒uj:   '´u `>::::::::}::::lへ;::::::::/
         r|  ̄/ .::.    ̄   ::::|::/ヘ::::l::::::了         戦場に咲く鉄の華って感じが日常に戻ればアラ不思議
        l{  ヽ        ::::::レj^7:/:::::∠
          l rー---‐―'''^l  :::::::i、_,/:::::::r'"`         物憂げでいい感じに擦れてんのに滲み出るおっとり感
           l. 「 ̄,二二ニ´|  ::::::::ト、_;;;;;:く~
      r.-ー‐l |::/    _,.l ..;;;:∠-┴`‐┐           たまらねーってもんだろ。
       |`i:::::::::l. `ニニニ-''´「:       |l
       |. |::::::::::〉 ー‐  .::|:         ||
    -‐''フ |::::::::::`iー--‐‐''"|:       ‐''^''ー-





          __
          V, ::::::::::::: ̄”三二ニ=…‐一
          V, :::::::::::::::::::::::::::::ー=≦
        _______V, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......
         V, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=ー
        V, ::::::::::::::::::::::::::::::::::V, ::::::::::::::::::: く
        / V, ::::::::::::::::::::::::::::::::::V, ::::::::::::::::::::::\
        i{::::: V, :::抖rセ〔:::::::::|:::::::V, :::::::::::::::::::::::: \
       八|::::::V, ::芹テミx::::: |:::::::: V, ::::::::::::::::::::::::___\       もう少し自重すれば振り向いてくれるんじゃないっすか?
         |::∧;V,:| ヒリ  〉 :: |ヾ ::::: i、:::::::::::: |:::::::{
         l//  :!    V,:| }ハ::::|ノ :::::::::: ト、::::{          「ぐぎぎぎぎ、彼女持ちは言うことがちげえな」
          ヽ  {       vl 八V|::::::: | ::: | ヾ{
          ゝ‐-'      }/: : |:リ:::::::::ト、:::|             「彼女いるのかお?」
           }    . . : : : : : ::l∧:::::: | ヾ
           ゝ=≦: : : : :「三二ニハ从l]               まーな。写真見るか? その人、元ノーマル乗りだったんだが……
           /   ヽ: : .:|三二ニ=― |_
           入_/ニア : : !三二ニ=―=ニハ___
        r≦三三}ニア___ ノ 三三二ニ=―=ニ二≧x
        |三三/ニ7  |三三二二ニニ=―=ニ二二 \

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
あれから、カズキとクーガーとは他愛のない話を解散するまで続けた。
他愛のない、男同士でしかできないような話だ。

偶然ではあるが、今までの自分の周りには女性が多かった。
親しい人という意味では女性ばかりだったと言える。
コロニーで世話になっている整備班の人達ともよく話すが、
知人や友人と呼べるほどでもない。

強いて挙げるならルルーシュくらいのものだった。
こういった話題を投げ合えるのは新鮮で、つい饒舌になっていた。
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2390 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:08:07 ID:KeC/UsNc0 [4/32]

     ____
   /      \       「やる夫はどうなんだ、おい」
  /         \
/           \    うーん……なのはさんとは教官と生徒っていうか、上司と部下というか、バディというか……
|     \   ,_   |
/  u  ∩ノ ⊃―)/     桜花重工のはやてさんも良くしてくれるけど、異性の関係とは程遠いお。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |      あと……ノルドルムのアルトリアさんが積極的に会いに来てくれてるお。
  \ /___ /





          ///         `゛' 、,,,,,,,,.........._________,'
        li_l________             ∠____
       / ,'i            ',               ∠
    __i゜___/_|            ',              /
   /______|_ ,r'゜´ ̄ ̄ ̄/ヽ  ',            ∠____
 //  (‐"‐'  / ,r'´二二くヽ/ヽ ',                /
//    ヽ〉ニ=- i N/´______  >  ヽ ',__            z'´
/       〈 ,-,、   '´  pi´/   l r'´ T .i          ./
        i ソ    `‐‐‐'´ l/i  l〈´う  .l         /
        K          l N l.)`> / l         \
        | ヽ,         .l/ リ(____/ /         | ̄
        .| 、_,,,,......rヘ.ヽ       ___/i   i、 i i'⌒'i l
         `、 〉、_,----ヽi      '   l/'、 .| ∨ヽl  ソ        ……アルトリア? あのアルトリア・ペンドラゴンか?
          l ,┴‐‐‐‐‐‐'     j     `,! .|
          l           ./       |
         /.         ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        く         ,.∠____      .|
         ,ゝ--------'´        `ヽ    |
       /                  ヽ   |
      /            ______ヽ  |
    ./             /          ヽ |

2391 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:08:25 ID:KeC/UsNc0 [5/32]

:::::::::::::::____::}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
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:::|:::::::{ ≧x}i∨::::::::{.  \x≦:::::::::::::::',:::::::
::::Ⅵ:示苅≧x∨::::::{  x≦芯示:::::::::::::',:::::
/{::::| 込zりヾ丶::::{ 〃 込zり }}\:::::::',::
∧∨{` ‐--    i\  `¨ -‐'   /\::::      めちゃくちゃ意外だな……あの人、そういうタイプだったのか。
.、 ;ヾ        }           -' / 丶
 }:::.           {     u  /-‐:.         人間分からないもんだな。
./:::::丶     、_    __,    ′::::::',
:::/}::::::.、              /\:}\::}
/ム::/ }:\         / {: : :}ニニ、
、ニニニ,/     、_ イ   丶/ニニム
.‘,ニニ,            /ニニニ/ニ
ニマニニ,,          /ニニニニ/ニニ
ニニマニニ/        くニニニニニ/ニニニ
ニニマニ,/、ー‐、  , -‐/ ∨ニ,/ニニニニ
ニニニニ\ ー―――' / ∨ニニニニニニニ
ニニニニニ,\ ̄} / ̄´   /ニニニニニニニニ
ニニニ〃ハニ{i  }./    /ニニニニニニニニニニ
ニニニ弋ツニ/: /     }ニニニニニニニニニニニ





            / /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: /    /:: :: :: :: l
               /レ':: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: /   /:: :: :: :: :: /
            Ⅳ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :/}イ     / :: :: :: :: :: :/
             ヘ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :/  |, 彳´:: :: :: :: :: :: :: :L __
           \ ∨:: :: :: :: :: > ´    j//イ:: ::r=-、:: :: :: :: :: ミ      いやいやホントに何があったんだ?
            \}::トゝ '´:/    z=≦=  |:: :ん 、 }:: :: :: ::{Y´
             ゞ´:: /     / ̄ 。ィ   ノ::イ Z ソ:: :: ::<        全盛期だってIGIO傘下企業の肝入りのお嬢様で
           /7:: :/=- 、    ィ´__ノ    Ⅵ| ノ、:: :: ::(⌒  
              /:: f\ r‐g             '、 \:: :: ハ         同年代の若いのは誰も手出せなかったって聞いたし、
          /:: /   、 ̄、               /  ノ人:{_ノ 
           /::ノ     \ l   -       /   > ´ |         今だって、んな色恋沙汰に興味示すような感じでもねえだろ?
            /´       ヾ、_/==-‐ 、   /  ,  ´   {
        /          \Y{  ノ|   ′ /       \        てかラッキーだな、ラッキーか? まあラッキーか。
         /                 '. ー- ' / /           l_
                     ____l___/、|       ___//        五年以上前ならおまえなんて相手にもされてなかったぞ。
               /:::::::::::::::\   ソ   ,   ´:::::::::::\::\
                 __」::::::::::::::::::::::::ゝ、 / /:::::::::::::::::::::::::::::::::\::\      「言い方ってもんがありますお」
                l:::::|::::::::::::::::::/:: :: :> ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::',

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
空になった皿が下げられ、それぞれグラスを傾けながら顔を突きつけ合う。
クーガーは酔っているのいないのか判然としなかった。
大して顔も赤くなっていないし、手振り身振りもぐらついたりしていない。

初めて経験することが多い日だった。
勝負も、負けるのも、こうして男同士で卓を囲み食事をするのも。
男三人で集まると、本当に今まで体験したことない雰囲気に包まれた。

似ているから、だろうか。シンパシーと呼べばいいのだろうか。
男同士、リンクス同士、企業の作る社会からはぐれた者同士。
同じではないが、似ていた。そこはかとない共感があったのかもしれない。

どうやらクーガーはなのはが大のお気に入りらしい。
戦場で散々殺し合いを演じた後、企業連に引き込まれた後に
直接会う機会があったらしく、本人曰く、「ビビッと来た」んだそうな。

対するカズキは既に意中の女性と恋仲にあるらしい。
事実、カズキは時折手元に視線を落としていた。
恋人に帰るのが遅れるとでも言っていたのだろうか。
その場の雰囲気も手伝ってか、自分も少し攻撃的な口調になった。
素直に羨ましい。

そんな話の中で、自分だけ何も語らないわけにはいかず、
とうとう自分の番が回ってきた。

特に隠すようなものでもなし、正直に今関りのある異性の名前を並べていくと、
アルトリアの名前を出したところで二人が固まった。
クーガーはあからさまに眉を上げ、カズキは渇いた笑いを発した。
微かに、他の机の雰囲気も一瞬堅くなった気がする。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2392 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:09:39 ID:KeC/UsNc0 [6/32]

    | ヽ ヽ  \ヽ、    ヽ  ヽ     l   `ヽ、
    l  ヽ  ヽ  \`ヽ、  ヽ   l  /  |    V|
    ヽ   ヽ  \   `ヽ、`ヽ、 ノ ノ/´   ノイ j   /
  ヽ、_ ヽ  \   \ ミ´ ̄ ̄``ヽ、 ヽ、 ハ从〃ノ∠
    \\、   ミ ヾ ヽ、       `ヽ、 \彡ノ´
      〉、ハ\三ミ ミ/          ヽ、 \
    /〃 ゝr‐、\ ミ  ,.zrニ≡ー--‐'  ,z-‐\ヽ      つか、ぶっちゃけ、誰が好みなんだ? さっきの三人の中で。
    //イYl|しjト、ヽ、l     ,.rッ-、     r ィ。‐、 /\ヽ
   '´_ノミヘ! l ヽヽヾ.    `ー-'      l ー ' |   ヾ、    あ、別になおはさんって言ってもいいぜ?
    `ヽ、__ゝ\ーゝ、ヽ            l  .l      \
      7/ニ`r‐,`\          ノ , '         俺はこう思うんだよ、好意を抱くのに順番などないと!
     /l l'⌒|  、      、      _ ィ/          
       | \ !  ヽ、     `ヾニニ二ソ/、          素敵な女性というものは常々男の影がつきまとうものあーいいなって目つけてても
       l   \_   `ヽ、         /  `ヽ、
     /      ``ヽ、_ \      ,'       ヽ、      気を抜けば彼氏ができたわ結婚するわねグッバイアッシーそんなことは日常茶飯事
_,,..、-‐''´              〉 \_  _ノ        `ヽ、
          `ヽ、    /   / ̄ヽ、        /ー‐-、 でも悲観する必要はないちゃんとハートをゲッチュできれば横恋慕でもチャンスは
                  /    '    lヽ       /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
凄まじい早口でまくし立ててくるクーガーの持論を流し聞きしながら、少し考えてみた。

三人とも、確かに魅力的な女性たちだ。
本当に、自分など相手にされなくとも何らおかしくない領域にある。

間違いなく、彼女らとの縁が持てているのは幸運なことだ。

それはよく思う。
他の何にも恵まれてこなかったが、縁だけには、今は恵まれている。

その中で、異性を魅力的かどうか、という判別はしてこなかった。
スラムのゴミ溜めの中に捨ててきた思春期が急に戻ってきた気分だ。
それまで何も考えてこなかったのに、今では仕事に生活に異性だ。

下↓3 好感度にボーナスが発生します
1.実はなのはさんが気になる
2.はやてさんみたいな女性が……
3.アルトリアさんに時折グラっと来る
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ちなみに今は暫定でなのはさんがトップだ……次点でアルトリア、最後にはやてだね。
アルトリア派とはやて派は気張りたまえよ……

2393 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/05/04(月) 20:12:25 ID:5lZzMToc0 [2/3]
2

2394 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/05/04(月) 20:16:07 ID:Mto.aV8g0
3

2395 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/05/04(月) 20:16:13 ID:5lZzMToc0 [3/3]
2

2396 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:24:08 ID:KeC/UsNc0 [7/32]


     ____
   /_ノ  ヽ、_\
  /( ─)  (─)\     実は、はやてさんみたいな女性が好みなのかもしれないお。
/::::::⌒/)/) ⌒::::: \
|   // /      |    まあ、自分でもはっきりしてないんだけど。
\ | /  二二)    /
/ i   r‐一'     \


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ふっと頭の中に浮かんだのは、はやてだった。
この前にプールに連れて行ってもらった時に、異性として強く意識させられたのは
秘密だ。水着姿で女性らしさを意識したというのもなんだか失礼な気がする。

もちろん、あの肢体に目を奪われたというだけではない。
普段、彼女は自分に対して距離が近いのもそうだが、
朗らかな表情の中にふと見せてくる思いやりを感じると、嬉しくなったりもする。

言動は落ち着いているが、どこかあどけないのも可愛らしい。
かなり生意気なことを言っている気がしたが、そんなところだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2397 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:35:04 ID:KeC/UsNc0 [8/32]

            ....:::::::::/____
           く_::::::::::::::::::::::::::::/
           <::::::::::::::::::::::::::::::::丶
         /:::\:::::\::::::::::::::::::::::\
         ′}::::::ハ::ト、::{ヽニ::::::::::::::\´
           }:/::{x=ミ \^⌒\{::\⌒       話が合うな、俺も年上派なんだ。
             ´ }:ハ   l     ハ:{⌒
             込  v フ   /',         普段気丈な人に頼られたりすると燃えるよな。
                   > イ /::::::::\
                  r'’ .r‐'::::::/:::::::::\
                    〉: : 〉::^´:::::::::::::::::::::\
                r'´: :r'^:::::::::::::::::::::::/::::::::ヽ
               ∨: :|:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::!
             l:V :|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
              l:::} |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
               l::::Ⅵ::::::::::::::::::::::', :::::::::::::::::|__
                /:::::::::|:::::::::::::::::::::/} :::::::::::::::/',
.           r'::::::::::/:::::::::::::::::::::{ ̄ ̄ ̄´  {





             _,,∠-‐'''´ ̄-一::::::::::::``ヽ、
         ‐-、/ ̄ ̄ ̄``'''ー-、=二:::::::::::::::::`ヽ、
       ,.‐''" ̄`ヽ     / //  `ヽ、/ ̄`` ー- 、_ヽ、
      /:::::::::::::::_,r' _,∠-――-、_ \ ̄ ̄``ー--、二ニ=一
    /:::::::::,. ‐''"  ̄lj  ,,z''" ̄`` \`ヽ、\::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    /::::::::/      〈、L〃r・ア    /::::::::/⌒ヽ::::::::::::::::::::::::::::::
  /:::::/          7  ´      /::::::::/ヽ、ハj:::::::::::::::::::::::::::/     あぁん? おまえたちは何も分かっちゃいない。
 /:::::/           /        /!:::::::/ /ノ/:::::::::::::::::::::r、イ
 l:::/          `'┬-      レ/'´  lー〈::::::::::、__;r、/ ヾ       俺はこう思うんだよ、許容範囲は広範囲であるべきと!
 |::l                `=ァ、 、          V `ーレヾl _,. -‐、
 |:|                / ̄``ヽ       ノ/  _,,. -‐''´    |       俺たちは時が経てば老いる老いればどうなる年上は
 |:!                `〉ー、      _,,. -‐''"´        |
 ||            /    r‐''"´ ̄                     オネエサマからばあさんに可愛い年下は娘に孫になるんだぞ
 |!         ___ヽ--‐‐'、
 l            \       \                        それを考えれば高度かつ柔軟にストライクゾーンを見極め
            \       ヽ            ,. '-一
             \       ヽ         /            自分にジャストマッチな女にアプローチすべきそう言うなれば
               \      ヽ      /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
この後、時間も時間だからとクーガーが解散の宣言をした。
お代はクーガーが持ってくれた。年長だからと胸を張っていたが、
実際は常に素寒貧なカズキがいるからだろう。
カズキだけ払わせず、自分に払わせるわけにもいかなかったという具合と見えた。

三人で仕事終わりの企業の人々で湧く飲み屋街をゆき、
ステーションで手を振って別れてから、ようやく実感が湧いてきた。

無人飛行の輸送機でシートに座って目を瞑って、思った。

色々あったが、今日は楽しかったのだと。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2398 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:35:14 ID:KeC/UsNc0 [9/32]

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                             │ :: │
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2399 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:37:22 ID:KeC/UsNc0 [10/32]

                  ____
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目が覚めたのは午前の十時ごろで、なんとか朝と呼べなくもない時間だった。

昨日は柄にもなく夜更かししてしまった。
というのも、部屋に帰ってきたのは午前零時だったのだ。
時間を忘れながら過ごすと、時間は早く過ぎるらしい。
これまた新しい発見である。

顔を洗って遅めの朝食をとって、毎度恒例の自室待機となった。
特にやることも思いつかないし、やるべきこともない。
だが、予定はあった。
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2400 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:48:15 ID:KeC/UsNc0 [11/32]

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   i:.:.:.:.://:.|:.:!:.:.:.:.y´|。≠、ヽ\:.ヘ んてメ.\:.:.:.:.:. |:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.: |        マーシフルも修理するのにまだかかるし、
   ∨:.:/ i:.:.i:.{!:.:.:.:.|〃んう   \.う__/} ,イ|:l:.:.: : l\:/|:.:.:.:.:.:.:. : |
.   人,′!:.:.:リ!:.:.!:.:.i `.うツ},     ゝ-┴  }:l.:./:/ /:. |:.:.:.:.:.:.:. : |        君は一日オフ。午後四時くらいには迎えに行くよ。
       ',:.:.:. ト:.:ヽ:.ヘ. ゝ¨,             / /:. |/!:.:.:|::.:.:.:.:.:.: : |
.        丶:.:.i \:>、ヘ             /}:.: : !  |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |        ほら、どっか連れてってあげるって言ったでしょ?
          \|  /l:人\  マ ̄ノ        !:.:./   |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |
           |:.|{:. : r .        イ |:.,'   |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |        それまで好きなことしてていいよ。
.             リヽ:.: |   .    <   /イ .   |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |
             \{      ̄|     / ∧ヘ |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |        ……ない、か。じゃ、考えてみて?
                \   r/{   , <    / ヽL;; |:.:.:.:.:.:.:. : |
                 ,、//-<、    ./ ./:::::::::`ヽ:、:.:.: |        そればっかりは、私は教えられないし。
                ,、r ´/ />= /´ \  /  /::::::::::::::::::::::::`ヽ、
        _,x ≦:::::::::::/  />≠<    >    /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
.       /::|::::::::::::/ /    // \\ |:    /   \::::::::::::::::::::::::::::::::/\
      |::::|::::::/  > ´ヽ ´   `´ヽ -<    ヽ::::::::::::::::::::::::::/::::::::|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そう、クーガーとのランクマッチ前に訓練していた時、なのはと交わした約束だ。
まさか翌日だとは思っていなかったが、目が覚めてすぐに連絡が来た。

つまり、何かして一日を潰すわけにもいかないが、
夕方までやることもないという状況なのだ。

ベッドの上に腰かけたまま唸る。
やること。好きなこと。時間があったら何をするのか。金があればどう使うのか。

やはり、これといって思いつかなかった。
自分にとって、人間社会に寄り添った日常というものは馴染みがなさすぎる。
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2401 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 20:59:34 ID:KeC/UsNc0 [12/32]

          ___
         /      \
       /   ⌒   ⌒\
.       /   ( ●) ( ●)\      あ、クーガーさん? 昨日はどうもですお。
     |      ⌒(__人__)⌒ |
.      \     ` ⌒´   /      「おーやる夫か。どうだ、なおはさんに伝えたか!? 俺の愛のパトス!」
     /⌒           ヽ
.     |   ヽ__     _ ',      伝えるの忘れちゃったんですお。自分で言ってくださいお。
     :、_     )  ( ̄ _丿
     |   /  ̄`i  / ̄  `i      「なぜだァ!?」
     |      |     ,    |
    ∧ |     |__/     /
.      `ーヽ _ |   |  _/
.        (__)  、__)

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
なのはも仕事の関係で本部に行っているらしい。
ここでやれることは食事、睡眠、入浴、訓練くらいだ。
朝食はさっき食べたし、睡眠も十分とった。
シャワーも昨夜帰ってきてから浴びたからいいだろう。
訓練をする気分でもない。

深い理由もなく、PDAのアドレス帳を起動した。
昨日、二人とアドレスを交換しておいたのだ。

クーガーは「なおはさんにヨロシク!」と息巻いて渡してきた。
それを思い出し、結果を報告しようと思って電話をかけたら、すぐに出てきた。
もしかして暇なのか?

それはさておき、相変らずの勢いのクーガーに結果を伝える。
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2402 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 21:08:30 ID:KeC/UsNc0 [13/32]


┌────────────────────────┐
│            /:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:|:.:.:.:/:.:.ゝ         ...│
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│         ゙|:.:.:./    \::../ヽrV  __ ヘ:.:.|        .│
│         ミ:.:.| ト⌒ヽ  | |    /-、Υ:.:}       .....│
│           |:.ミ  V⌒ヽl |:!  〃  ーV:.:/        ..│
│          |:.:|     l! |l  /     〉:|          .│       しかも今日の夕方になおはさんとデートだとォ!?
│          |:.:|   =   l!    =  |:.:|          .│
│          |:.:|   / ・ ヽ ノ   / ・ ヽ .|:.:|          .│       俺が後手……俺が遅い!? 俺がスロウリィ!?
│            /N_________И-         .│
│         〈∧ \:::://:/ Τ ヽ:://:::/Γ ノ         │       そんな……なぜだァ! キャラが濃すぎるからか!?
│          ヽゝ    ̄  ー   ̄  |:レ        ......│
│             ┤  _____   |:.|           .│        これでは文化的二枚目半ッ!
│             |  |_「 ̄ ̄ ̄ ̄L|  レ           │
│             イ ||::::::::::::::::::::::::::||  |          .....│
│              | ||:::::::r┐┌┐:||  |          .....│
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│.           r∧ノ| ,||:: > ― <:::|| .|    ー1_    .│
│        /    | ||/     ソ||. |            .│
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          / ̄ ̄ ̄\
        /  ─   ─\_
       /   (●)  (●) \|l(^)      (ほんとに賑やかな人だお)
       |  u.  (__人__)   l(_ )
       \     ` ⌒´   /⊂)
       /             ヽ ノ

2403 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 21:21:12 ID:KeC/UsNc0 [14/32]

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│           l|〃::::`ヽ、 ::::::::::::::::::::/  /::::::::::く::/⌒       ..│
│           l|∠_::::::::\:::,,. -‐''"´ ̄ ̄``ー-、:::::>-、        │
│    ,. ‐''"´ ̄___ ̄>''´      ,. -‐< ̄:{rヽ::::::::ア       │
│ ,. ‐'´,. -‐'''"´ヽ`ヽ、 /   r、    /,. -‐‐ ヽ:::lゝl|::::,.ヘ      ....│
│-‐''´         \/     | ヽ、// _ィッ7  l:::l_ノ/  l      ...│
│            |     _」   ノ ィ ー- '     |:/    l      ..│
│               lr‐、‐''二ニrテ         /      |r‐‐-    │      で、おまえはやることもなく部屋で腐ってると。
│              l  lヽ ` ー'´ l       、 /        l     ....│
│              |  l  \   、_ r‐  _ノノ/         /       .│      いけねえなぁ! そんなんじゃ!
│               |  |   /ヽ. 、_,-‐'´'´〈        /       │
│    ,.‐-、_ ,.--、ノ | __/ __\ ヽ‐==''\      /        .│      女とデート前だってのにそれはいけねえ!
│    〈 、 \`ヽ  `|  l'´// ノ  `ヽ、    ヽ    /         .│
│    ヽ ヽしj  l  ノ  ヽ‐'  /     l`ー-‐'´ \          ......│      待ってろよやる夫! 男を迎えに行くなんざ
│    |    lr‐lヲ´     /ヽ、    、l:::::::::::::::::::::〉     /     │
│    j    `‐'     /::::::::::::`ー┬-、 ヽ::::::::::::::;/    /::::::     │      趣味じゃねえがそこから動くな!
│    /       ノ     /::::::::::::::::::::/  \l::::::://     l::::::::::     .│
│   /        /::::::::::::::::::::::::/o     l::/ /       l:::::::::    ...│
└────────────────────────────┘



~二十分後~

      ,r''゙:::::::::::::::::::::::_r'´__,,.-‐:::/
    ノ´゙::::::::::::::.r'‐‐'' !,,ィ'´:::::::::::/
     ヽ,.:::;;;; ∠;: r==ヒ、:r- 、::/::r
     /;イ_、  .::/´__   |::トヒj:::〈~
     |::! `ヽ=ミ‐ rニ゚;.'´  !ヘ_リ^ヽ ___
.     !|   }~'i     、  .!Y-‐´ イ       待たせたなァ!
     !!   ヽト- __.ノ_! イ'´/  i
          ヽ,~ ̄ ´/ r''´    .!       「はやっ!? どっから来たんですかお!?」
          r'::!__,.イ:::: |  .:::: _!
   ,-、  __,.--‐''_,イ ヽ .! ,.__,//       旧ロシア領にあるアヴィアコル本社からひとっ飛びよ!
  ノ_,..ゝ'"::::::.∠;-ゝ__  y‐!∠ ,._/___
  ヽ,___i''!ヽ/   〈 V´  /::::: ̄:/        プライベートノーマルでな! 「ジェットの間違いじゃないんですかお!?」
. r''、 | | r'''   /// !  \::::::::/:::
. ,ゝ、>〉 ヽ!、. r'"//_ |___,..-ヽヘ::::         可変式飛行対応超高機動ノーマルだ! さすがにシュクヴァールほどじゃねえが
 !、_!〈 イ r::::::/ / ∥i:::  0|::;;:::::::
 ヽ__ノ::::_!,!ヽ !0/ /´::::   !:::::::::::         世界で最速のノーマルだぜ!
  r!_,.,'´  |:{ !//       .i::::::::::::
  {     !.::V0       0 .|:::::::::::
.  }     !.イ        r'´:::::::::::::
  !     { !0      0|:::::::::::::/
  {     ヽ|...::::.............;:::: !::::::::::::i
.  {     ハ:::::::::::::: 0 r'´::::::::::::!
   |   :::r'..    ::::::: !┘::::::::::::ゝ
   \ ;;;;/::::::::::::::::::::::iヽ;;;;;;;;;;;;;ヽ、

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電話を切ると、なんだか眠気が襲ってきた。
相変らず変なことを言っていたが、とりあえず、こっちに来るらしい。
昨晩、トウキョウのネクスト収容施設で生活しているとは話していた。

そして一時間と経たずにチャイムの連打で叩き起こされた。
意気揚々と部屋に転がり込んでくるクーガーは涼しげに言ってのけていたが、
ドックではアヴィアコル製ノーマルが超高速で接近してきてパニックだったらしい。

なんというお騒がせ男なのだろう。
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2404 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 21:31:22 ID:KeC/UsNc0 [15/32]

      V ` ー-ノ __       ヽ.  |       /..-…イレ'
      |   /∠.._  ヽ  ヽ. |  | ,. -─ 、ヽ    /
      ト、  |  , 二ヽ\_ ,! |  レ ,.-_―_¨ |   /、
      /ハ.   |   l   o`ヽ_ノ. |  レ' ´。  〉 |   ,ム.|
     { rハ  |   `ー─_ .'イ' |  ト_ー─ '  ,  /7/
      \ ! |      !::::!  | /      i / ン
        ∧ハ|.        `   j/        ,..イイ        ……なんだおまえコノヤロー!
      ハ:::`|        `  ´      イ::::ノ|
       | Vハ     /_二二二二ヽ     // 7        「なんなんですかお!?」
      ハ \ \.  |::::::_ _::::`|    ,. '  /!
    /  ヽ  \.ハ  |V      V  /   / \        この部屋何もねーじゃねえか! 没個性マネキン野郎か!
   /      !   \ | !     '/ /    /'   \
. /           'i ヾ. -----'/ /    ,       ` .     いいか! 個性なくして文化なし文化なくして人はなし俺もなし
             |  ` 二二´ '                ヽ
             | ゝ───'7                 \   女とのデート前におめかしもしねえなんてのは豆腐に醤油かけずに
             |       /                     \





        ____
      /      \       「~~~~つーわけで行くぞォ!」
     /三_',!`zx二 \
   / ´ー¨‐` ´ー¨‐'' \     どこにですかお!?
   |      (__人__)     |
    \    ´ニニ`    ,/      「買い出しだ! てめーの没個性を文化で染め上げてやる! 俺はこう思うんだよ、思い立ったが」
    /⌒ヽ    ー‐   ィヽ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
突如として罵られて全身が強張る。
いや、あまりにおかしなことを言っているわけではないのだが、
いかんせん勢いが強すぎる。これでは気圧されもする。

腕をむんずと掴まれ、昨日の再現のごとく連行される。

やはり、滅茶苦茶だ。
もしかしたら、関わるべきじゃなかったもかもしれない。
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2405 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 21:31:34 ID:KeC/UsNc0 [16/32]

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2406 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 21:44:23 ID:KeC/UsNc0 [17/32]

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i:i:i:i「二」乍乍符zzz   |i:i:i|⌒^トkj|i!i!i||  ̄〕 ≧s。/爻ハ ̄   |////////| 。s≦|イ{i:i:i:| | li:i:|l    ||    |      |
i:i:i:i「二」\坏坏厂し. |i:i:i| ェェェ 〕|i!i!i||^ ̄}|   |,爻爻)   | ̄ ̄ ̄ ̄|i:i||:i:i|| j|爻i:| | li:i:|l__||    |      |
i:i:i:i「二」‐‐| ̄ ̄ ̄|マヘi:i:i:|iハ刋 〕|i!i!i|l〕  }|。s≦ r┴ヘ__ |三三三三|i〕iト、lイん ) | li:i:|i:i:i:i:i:i:i|__|___|__
i:i:i:i「二」 ̄|──リ ̄|И:i:i|辷斗-=≦ア´ ̄ _:-:_ 弋_ノ-。s≦二二二二≧s。-〕辷斗-=ァx〕|i:i:i:i:i:i:i| 二二二二二二二
i:i:i:i「二」 ̄|  イ   |iテjI斗-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:。s≦二二二二二二二二≧s。:_:-:_:⌒ヽ──────────‐
i:i:i:i「二」ィi〔辷辷辷苅-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_
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-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:-:_:

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そうして連れてこられたのは、IGIO所有コロニー・カンブリア。
そこにはIGIO西ヨーロッパ支社があり、お膝元には企業の人間向けに
ブライドル地下よろしく遊興施設や商業施設が多く存在するという。

やたらと高揚感を発散しているクーガーに連れられ、その中の
ショッピングモールの一角に足を踏み入れた。
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2407 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 21:46:46 ID:KeC/UsNc0 [18/32]

      __
   ./ノヽ\
  ;/(○)(○     オエッ……オエエエエッ……
 .:|  ヽ (_人_)|;
  :\  |. ⌒ /;
    /  く、´
   ;|  \\_
   ;|ミ  |`ー=っ




::::::::::::::::::::::::::::::::::_,;;:‐''" /::::::::::::::::::::::::::::::::.:.: ``'''''ー‐-,- 、.,``ヽ、
:::::::彡''"_,,. -''"´ 、_`ヽ、/_:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/     ̄`゙`ヽ、
-‐‐-<、.,_  ,,.彡ヾ、;;=''ヽ、::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    ,. -'"/  _,.、‐'"´   \ \、_:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
,.r''"::::::::く ,,.‐''´\\     \ \`''ー--、.:.:.:.:.:.:.:.:/
:::::::::::::::/     \\_,,.、-一''''"´   /:.:.:.:.:.:.:.:/
::::::::/ __,, -‐''ヾ,´ ̄        r'' (.:.:.:.:.:.:.:.:/
==ニヾ、::::::::::::::::::\  ',      ,,.‐ニア.:.:.:.:.:.:./      十三分二十四秒……また二秒……世界を縮めた……。
/r‐ヲ ヾ、ー-- 、::;;\ ',   __,ノ‐'´ヾ|!.:.:.:.:.:./
  l し、         ``ヽ l   `''ー-‐'´`ヽ、 /
、 ヽ-‐‐ヽ          J       ´  `''ー- 、,
:::`''ー‐-、_                        )
:::::::::::::::/  l                ,,. -‐' ,,.‐'´
‐''''''''''''ー‐‐-'、.,,_        _,,. -‐'''"´  ,,.-''´
           `'''ー--<´   ,r一''"/
‐-、               `ヽ、./ヽ.:::::::/
ヽ::::\                ヽ、 ',:::/
 l:::::::::ヽ、                 l/::/

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
なお、ここまで来るのに、やはり一時間とかからなかった。
ドックまで連れていかれると、飛行機を人型にデザインしなおしたかのような
灰色のノーマルのコックピットに放り込まれ、申し訳程度のシートベルトを締めて
出発したわけだが、これが凄まじかった。戦場以外で死を覚悟することに
なるとは思っても見なかった。

ドラム缶の中に突っ込まれて、外側から鉄パイプで滅多打ちにされたみたいだ。
強烈な揺れとGの中、胃の中身をひっくり返さなかっただけ良かった。

手で口に蓋をして、ふらふらになりながらも何とかここまで辿り着いた。
一方のクーガーは何やらサングラスの下から感涙している。
頬に謎の涙が伝っていた。両手を天高く上げ、何やら呟く姿は、
紛うことなき変人だ。今回も周りの目が痛い。
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2408 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 21:56:03 ID:KeC/UsNc0 [19/32]

                |、/! l、l、j,:/:l , .:: '" "´..::  '"´    .......:::::_,,
               l '::| ヽヽ/::/:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,. -‐''"´ _
               |:::::',/〃,.、---――''''''''ー‐‐-‐ァ‐'''"    ,,.-'"::
                   |:/.::/             /   _,,. -''"::::::::::::::
                 /.:/ー- 、_    _,,,..-ニミ、 〈ー‐'''"::::::::::;;〃‐''"::
               /.:/|   r-、  ̄`''ー┬r-,- 、,_ヾ::::`ヽ:::彡´::::''"::::::
             /.:/   l\./  ',       | | ll   ̄二r‐-、::、ヽ::::::_、
           /.:/  __j /   l____|_l-┴‐''7´::i r 、 `|::ミ、:::≦、_   じゃ、服だな。
        __,,. -/:/  ̄/ V             /〃/ ) /, /::;:'"、ー‐'"´
     r'"´:::::::://:::::/ __/',`ー''''‐         '´l/'ヽ‐'/!、:::/!`       「はい?」
    |::::::::::::::/'::::::/   〈    l`ー‐-、,_  ,、      r‐''´ ノ/ ,'`ー‐--
.    |::::::::::::/:::::::::|    l__,j `ヽ、    ̄´      /   /    |         人に会うんだぞ? それも曲がりなりにも年頃の男と女だ。
    l::::::::::::::::::::::::;l / ̄    `ヽ、       _,,.‐''゙,,. '´       !   /
   ノ:::::::::r―'''"´/   ,-‐'''7‐-‐'    _,,.ィ-‐''" ̄        /    |::     身だしなみも礼儀の一環だぜ。
  /:::::::::::|   /   /'"´\`''--r-‐<  l           /      l:::
  !::::::::::::ノ  .| r''"´   ,、 入.フ|   、/         /      /:::
  〉:::::::〈    |   -‐''´ ̄  ヘ |   /                /::::::
. /::::::::::/     |      _,.-‐'⌒ヽ, |  /  ,,. -‐''"´      /::::::::::::
/::::::::::/    |          //| / /         ,. -‐'´ ̄`ヽ、:::





          ヽ|   `‐‐ソ、:;:;∠ノノ
:;、          .|       〉,ヘ:;\
:;:;:;`z_       /       r´ ヽ \:\
:;:;:;:;:;:;`ヽ, ----´---------------┴、 \:;:\
:;___:;:;:/ ,__________;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::、へ::::::::l  \:;:;\
´ .`ヽ、´:;:;:;:;:;:;:\ ヽ、;;;;;;;;;;;;::::::::::::ヽ ヽ::∧  \:;:;:`‐‐‐----/
. (´  r、:;:;:::;:;:;:;:;:;lヽ `ヽ、;;;::::::::::::::::::/::: ヽ   ゝ------‐´   俺はこう思うんだよ! 恰好に気を遣わないのは自他共に損だと!
 ヽ く  ヽi`ヽ、:;:;!     ヽ、____/ :::::::: ヽ
ヽ、  )     ヽi              ____.)           ああ俺はモテないデキない日陰者なんて言う前にやることやれってんだ
、                      (´
 ヽ、              /-----、  ノ              脳死チョイスのシャツにジーンズボサボサ頭にランニングシューズ
              /  lv=====/`
    l         .〈  .l    /                そんなんで女受け悪いなんていう奴は論外だ! 髪を整えろ
    ヽ         ヽ l ̄`ヽ/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー------、└----、                 眉毛を整えろ産毛を剃れ下の毛は長すぎず短すぎず快適な長さに
                ー------,
                    ./ヽ               服も良いやつとまで言わねえから自分に似合うものを自分で選べ
   ,,∠´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、  ヽ、
,、/´                  ヽ、ノ  ヽ__         あと夜通しシコってんじゃねえ不健康的なのも印象悪い
                       ヽ     /
                        ヽ   /          健康的で清潔感があって身だしなみがきちんとしている
                   へ    .l /
                  / ヘ \  ∟、            それだけでも与える印象は違うそう同じ車でも手入れ次第で
       ---‐‐‐‐‐‐-- //  ノ /    ヽ______

2409 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 22:03:05 ID:KeC/UsNc0 [20/32]


.|`ヽ、_
_}、  `ヽ、_
 、.         `L
 _r― ‐- 、r-、`ヽ.
 r'´ `ヽ、 ,/`| `ヽ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!
  ̄`ー―'^r‐イ       逆に考えてみろ眼の下隈だらけで髪の毛ボサボサ枝毛まみれ服もテキトーなトレーナーとジーンズ
       ,ゝ |
 __  > ノ        化粧もなんかテキトー肌もあからさまに荒れほーだいもうちょっと頑張り様あんだろみてーな
 __`ヽ,/
   |  ` ヽ          女が来たらどう思う!?男も女も同じだおまえがそのまま一緒に歩いてたらなおはさんが恥かくってもんだ
  /    /
 /    /            気合いや誠実さを伝えるためにも身だしなみで表すってのは大事なことだ
    ./ |
    /  !             確かに素材によって限界はあるだがしかしできることだってあるのもまた事実
   ./  |
   〉  ゝ             ましてやおまえはこれからデートの身それならばなおさら気を遣えっていうもの
   \  ヽ
    ヽ、 l             会う相手にゲェーッって思われるような恰好は論外なんだよ分かったか!
 \  /  |
   `´   |
     ___|
ーr一'´ ヽ
  ヽ    ヽ
   ヽ   ヽ
    「 ̄ ̄|
    |     |
    |     |
    |  ー〉、__
    |____i
     ̄  ̄ ̄

2410 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 22:07:49 ID:KeC/UsNc0 [21/32]

      ____
     /      \
   / ─    ─ \
 / -=・=-   -=・=-. \      ええと……つまり……身だしなみに気を遣わないのは相手に失礼だし、
 |  u ,  (__人__)  U |
 \    ..` ⌒´   .〆ヽ      与える印象も悪くていいことないから、そういうのはきちんとしろ、ってことですかお?
  /          ヾ_ノ
 /rー、           |
/,ノヾ ,>         | /
ヽヽ〆|         .|





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_,,.ゞ、::::::::::, イー::、:::::::::::::__,,.. .-‐
: : : : `:/:::::::::/: '~" "'´     /
: : : ://:::/        ,イ{ .く
≧x/::::/::」      , イ:::::く_ }
ー/:::,/=_,.、_,x≦:::::>――ア
=/::/ニニニ} }ニニニニニニア::|       そゆこと。
/::/ニニニア ハニニニニニ,-く:: !
::/ ̄ ̄ ラ′./  `¨¨¨ , イ .ィ:,' !
/` : : :./  ./ j   , イ  / }:r_'ノ:::
_ゞ: : :/  ./ 〈  ./   /   .,イヽ: /
: :∧/  ./: : :./  /   , イ ,イ : :
. r-'  ゝ、/  /  , イ , イ: : : : {
. j   r    , イ_> '  , イ: : : : : : :/
/  /   _     /: : : : : : : : :/
      ,f´    〈.{ __, --=≦
              ` ̄ ̄ __
           _ -=≦ ̄

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つまり、クーガーはこれからなのはと会う自分があまりに粗末な恰好なのを
見兼ねて買い物に連れてきてくれた、ようだ。

かなり分かりにくい上に困惑させられるが、厚意ではあるらしい。

そう思うと、悪い気はしなかった。吐き気は依然として強烈に胃を揺さぶっているが。
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2411 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 22:27:25 ID:KeC/UsNc0 [22/32]

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

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近場のベンチで小休憩を挟んでから、服選びを開始した。

暖色系の照明に余さず照らされたショッピングモールの中には
紳士服、婦人服、生活雑貨と様々な店が所狭しと並んでいた。

今の時代ではオンラインショッピングが主流なものだが、
実際に手に取ってみないと分からないものもある。
故に、こういった形態もまだ残っている。

店内では落ち着いた服装の若い男女やスーツ姿の男性、
ラフな恰好の壮年の男と老若男女様々な人が商品を検分していた。
そこかしこには店員が立っており、こちらにもあからさまな笑顔を向けてくる。

十中八九、誰もかれも企業に関わりのある人々だろう。
一般IDの市民がこんなところで買い物などできるはずもない。

配給されるもので生きている彼らの楽しみなどモニターに映る一般市民向けの番組と
ちょっとしたテーブルゲーム、たまに配給物に交ざって入っている菓子や酒といった
嗜好品を分け合うくらいだ。
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2412 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/05/04(月) 22:41:31 ID:Y0.jq0ms0 [1/2]
アニキマジでいいアニキしてるな

2413 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 22:47:35 ID:KeC/UsNc0 [23/32]

              /             /!
             /              / レ/
            ハ              /  /
            | ゞ ゝ       __  /  イ
            l / _>,. -‐…'´ ヽ'   /ノ_,
           / ∠      _ - 、 ノ/    〈
          '  ,イニ.ヽ  r ' ´_ ニゝ ヽ /⌒レ'’
         / / Y、o_,    '_o ノ`  | !ノ`l/
        ' /    l   /    `     l/ ,ハ
        l/     ヽ /          /「::/ |
              i ヽ     ,     l,/  L _
          -─,/ヽ`  ̄ ̄     //  /   \` … --  _
    ,. -‐ '´: : : : /    i `      / ,/  /     \: : : : : : : : ` 、
   /: : : : : : : :/     i     /__,. イ          〉: : : : : : : : : \
  /: : : : : : : : : :l      ゝ─ イ三三/         /: : : : : : : : : : : : :.\
 ': : : : : : : : : :. :l          \::/        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
│: : : : : : : : : : : ゝ         //       /─ - .._ : : : : : : : : : : : : : : : .
 ゝ: : : :_ :_:__/\        / /       /      ヽ : : : : : : : : : : : : : :l
  l: :..:|`  、  `   \    /    ,. -‐ …‐z,         \: : : : : : : : : : :/
  |: : :|    \   ヽ \  / , '´   ,.. -―|           7: : : : : : : : :/
  /⌒ヽ.       ゞ   \ //    /'      | _        /: : : : : : : : /
 /:|ヽ  j 罪      ` 、 _ Y'.    /       レ' j       / : :┏━━'/
ハ r 、 \   と       |  丁 ´          /  .イ_       l:..:.:.┃   /
: : :∧ `ー'、     罰   | 罪│          ゝ' / j_     !: : : :\/
イ   ゝニ⊃         | と !             i' / 「l\  ヽ: : : : : |

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「おまえは……中肉中背って感じだな。手足もそこそこの長さで
筋肉の付き方も悪くない。ラフな感じでいいんじゃないか。
体格も服選びの基準だ。細身の奴がスポーティーな恰好しても貧相だし、
ガタイの良い奴がかっちりした襟付きシャツにベストを着ても窮屈に見える。
あとは雰囲気か。おまえもあんまり派手な感じじゃないからなあ。
元気そうなやつは活発な印象を与える服がしっくりくるし、
大人しい奴は落ち着いた服がしっくりくる。
上下はシンプルでラフな楽な恰好にして、靴と時計、ベルトだけでも上品な奴を
着けたらどうだ? その辺りがダンディなものってだけでも印象違うぜ。
ま、自分がしっくりくる服を選んで来いよ」

何やら頭が痛くなりそうな本を流し読みしながらついてくるクーガーに
色々と横から言われながら、服屋を中心に回っていく。

服を選ぶ、など考えたことなかった。

服など着られれば上等、食事は腹さえ壊さなければ文句なし、
寝床は冷たいアスファルトの上だろうが安全であればいい。
そんな生き方をしてきた自分にとっては、違和感と新鮮さでどうすればいいか
到底分かるわけもなかった。

時折「これなんかどうだ?」と様々な服を渡されたりして、それを試着してみた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2414 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:08:38 ID:KeC/UsNc0 [24/32]

                ___
               ∠二_二 __ \
               ∧_八__/‐ 〉
               〈 (__人__)   ′
            _)\ ⌒  _/
           /. .\ }    ノ\
             /: : : : : :|/\/|: : : :ヽ       うん。
         / : : Y: :: :|  :\: |: : : : :|
           /: : : :ノ: : ゚|   |  |: :|: : :|
.          〈_: :: :/: : : :o|   !  |。|: : :|
        <^: : 〉: : : :o|   !  |。|. : :|
          〉: : :}: : : : :d  ,  /。/: : /
        {: : : :}: : : :/   /。/: : /
         八_}: : :/___r‐く_八
        _>Ξ}: :/__〔_「)   /〕::\
         ̄| 〈_/       〈/〉》「 ̄ ̄
.           \>′      У′
          /     ノ!     |
            /      / |    |
        /   _/   |    |
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.         |    )    「⌒  「
.        | ̄ ̄|!    「 ̄\ >
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.         /  {   ___\_
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.       /    / ―匚]匸{
      |    |   〈___ハ_)
      |    l\__ ⌒<
      |    |  \-  -「 ̄\
     \   ノ   \ /     〉      これは。
.         Υ      У   ∨
.         |           |
.       \>==--   __/
           〉  __  ̄∧
        /   /=―   /⌒Y
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 ヽ \        _______        ノ ./
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   ヘ 、 .\、 ,,-'"; ̄ ̄ ̄"'-,.  /   /
    ゝ   ゙メ、./  ̄  ̄ \ _×    ノ
      ヽ,   /(●) (●) \´    丿       ねーお。
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最終的に、白や紺といった単色のシャツやチノパンにスラックス、
あとは黒革のベルトや時計、ブーツなどを購入した。

あまりに高いものを買いたくなった時は一言いうように、となのはから
言い含められていたが、普段の稼ぎから考えれば今回の買い物は大丈夫だろう。

柄にもなく気分が少し軽くて、なんだか楽しい気がした。
慣れないことというのもそうだが、買い物というのは不思議な充足感がある。
だからこそ、人間には浪費という悪い癖がつくものも出るのだろう。
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2415 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:13:27 ID:KeC/UsNc0 [25/32]

            ,.. -イィ'-――-z._
          ,.-′ .' . '     `'ー、
        rイ  '. / /   ..:::::::;;::-へ、.ィ
     _. -‐'''"´ ̄\j|〃 _,,.. -‐‐ァ'": : : :;; : :`ーイ
 -‐ ''''""´ ̄ミ゙゙7 ̄``''"´´    ノ__,.-‐'"::::`゙'''゙ /
        V-ー-、  _,._-_ー=、ヽ::::::::::::::::::::::::ムィ
        レ'" ̄`:    __ ̄`':::ヽ:::::::::::::::::::::::ノ      おー、それらしくなったじゃねえか!
   .     } ィ⌒uj:   '´u `>::::::::}::::lへ;::::::::/
         r|  ̄/ .::.    ̄   ::::|::/ヘ::::l::::::了       これならなおはさんも一緒に歩いてて恥ずかしくないってもんだぜ。
        l{  ヽ        ::::::レj^7:/:::::∠   
          l rー---‐―'''^l  :::::::i、_,/:::::::r'"`        胸張っていけ、女の前ではカッコつけるもんだ!
           l. 「 ̄,二二ニ´|  ::::::::ト、_;;;;;:く~ 
      r.-ー‐l |::/    _,.l ..;;;:∠-┴`‐┐
       |`i:::::::::l. `ニニニ-''´「:       |l
       |. |::::::::::〉 ー‐  .::|:         ||
    -‐''フ |::::::::::`iー--‐‐''"|:       ‐''^''ー-

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折角なので一式、その場で着ていくことにした。
今まで着たことも、着るとも思ってもいなかった服装をしている自分が
少しだけ気恥ずかしく感じたが、クーガーの反応は良かったので、よしとする。

腕を組んで満足げに頷くクーガーに礼を述べながら、
頭の片隅から疑問が顔を突き出した。

どうして、こんなことをしてくれるのだろうか。
正直、クーガーにそんな義理はないだろう。
言葉にして出してみると、鼻を鳴らしてクーガーはニヤリと口の端を吊り上げた。
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2416 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:23:11 ID:KeC/UsNc0 [26/32]

;:::\.  l   /::::;:へヘソ'"            |/::::::::::::::::,::
゙、:::::::ヽ、,〉 /:::::/             _,,. \::::::::::::,:'::::
ヾ、::::::::::/./::::::;:'゙           _,,.==ヽ、  l:::::::;r‐、::
 \::::::;゙/:::::,:'゙,,_      /   ,,.z''"´_,,,,.´ ̄ |::::::|'"ヽl:
  'yヾ/::::;/''‐-ヽ、.,__ヽ l、_,,. ‐',.-'''"´ ゚ /    !::::l! 〉 /:      おもしれえ奴だなって思った。で、そいつが年下だった。
   l !/:::;/ヽ ̄``・‐`"  ヽ.  ´`'‐--‐‐'゙    |:::/!/,/:::
.   Y::::/l  `'‐-‐''"  |              |/' /゙::::::       気になる女の教え子ってのもある。世話焼く理由なんざ、
   ,'::::/、゙、        |                 !‐'゙ヽ:-、
.  l:::/ k,ヽ,      l             l  ノ,.、‐       それで事足りるだろ。シンプルだ。それ以上理由がいるか?
  |::;' 〈ヽ, ヽ     !            |  /  
  |:l.  ゙、 \.|'、   ヽ、,__,/    ,,./  _,'.-'"           ……飯時だ。昼飯にしようぜ。
  |!  /!   ヽ,、  ‐----‐‐''''''''''"´   r''"
  !-‐''゙  ',   l`ヽ.  `''''''''""     |        /
'"´      ゙、  .|.  ゙、         /!         /

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言われて、改めて意識すると、胃の中の空間が苦しく感じた。
素直に頷き、クーガーの不思議な持論を聞きながらエスカレーターに乗る。

一階は様々な店が出ていたが、二階はレストランエリアとなっていた。
見るからに欧米風のプラスチック人形が店先に置かれた
ハンバーガーショップに入る。

「野郎同士だし、どうせ晩飯はシャレたモンになるだろ、おまえは。
適当に食える奴でいいよな?」

「はい、ハンバーガー、おいしそうですし」
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2417 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:41:38 ID:KeC/UsNc0 [27/32]

       ; : : r 、/""ィ=-‐‐              ',
  ゛゛'''''''rrrf''''ハ//    __,,,           ',
     〈〈〈 |__!"´ニニニニ__.ノ         ',.,,,_
    r"`''´´ ‐-.,,_                  ',__,,.= ̄≧'''i・‐-- .,
   i ハ \    , -‐'''´` 、        .i''''''r ̄'''""´  __,,.|
   '、( ゝ  , -''´       ',       .|  | r‐・''"´ ̄ .||,, .--‐
     ヽ-‐''´           ',       .|  | |        |..|-‐・''' "
            __,,  --‐‐ ',     |  | |        |..|
  ,, --‐‐ ''''''_"´ --‐‐ ''''' "ス     |  | |        |..|
  -‐‐ ''''' "´            /´      .|  | |        |..|
         ,,.--‐‐・・・・'"       |  | |        |..|
        /                |  | |        |..|

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店の中に入ると、若い年齢層の客がかなり入っていた。
英語でBEEFであったりFRESHであったりと大きく書かれた壁に囲まれ、
シンプルな白の机と椅子が並べられ、陽気な男性ボーカルの音楽が掛かっていた。

店員が忙しそうに応対している注文カウンターの上に設置された長いモニターを見て、
そこに表示されているメニューに目を走らせていると、
視界の端に見たことのある後姿が映った。

そして、その黒コートの少年は目立っていた。苛立ちを隠しもせずに机を殴りつけ、
PDAを半ば投げるように放って大きく溜息を吐いている。

桐ケ谷和人だ。目を凝らしてみると、PDAの画面にはアヴィアコルの
仲介人であるスティーヴン・A・スターフェイズの名前が表示されていた。

桐ケ谷は行き場のない怒りを身振りで表していると思えば、急に立ち上がった。
乱暴に机の上の画面が罅割れたPDAを掴み、俯いたまま周りの客や店員に
肩をぶつけながらこちらへ向かってくる。

「いやあ失礼、ぶつかられる義理もなけりゃ避ける義理もなくてね」

それを、クーガーがぶつかられる寸前に桐ケ谷の肩を掴んで止めた。
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2418 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:43:01 ID:KeC/UsNc0 [28/32]

:::|_,,.. '"´ ':,:::::::::::::|i:i:i:::::::::::::::::::::i::::::::::::{:::::::|
:::l      ゙::::::::::::|v:i:i:::::::::::::::::::j::::::::::::{:::::::|
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  /   __,ノ/小 ::::| ㍉,}i:i::::::::::i:i:i::j|:::::::lヘ:::::{
     |/{;}/l ::| j{´V::::::::/i:i:i, |:::::::| V       なんだよ、おまえら……
     |/⌒ヾ.′リ /   |::::::/i:i / !::::::|
丶    乂r少′ j´    !:::/ }i:/   }:::,          ああ、誰かと思えばストレイト・クーガーとやる夫か。
.  \  ` ー‐ ´      j:/ /}/`  }:::′
               / ′ /  /}/           退けよ、俺は今機嫌悪いんだ。
                  / / イ}
               ′ /}i:/
              /__ イ{ }/
                /i:i:i:i:i/::/
            /}:i:i/}/ }





      | ヘ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : j !
      |  ∧:: :: ト、:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :/ }
     \   \::ゝヘト、:: :: :: /:: :: ィ7ノ:: :/  ノ
       ハ ゝ、 「 ー<:: :: :: :: 7::_ ,.ィ´  ,ィ7
      }:: `<_}     `⌒Y::「   {__/::イ,
      Y:: ::√       l:: }    ヽ:: ::/
      _」、:: l ≧三≧、    |::| x≦≠7::∠
       { ミ}:: ハ ヽ,-tッ 、ヽ } |::|_, ャ-ァ }::/iソ
       ヽヽ ::!  `ー '´ l | }/ ー ´ // ノ              そいつは奇遇だな? 俺もたった今機嫌が悪くなったところだ。
       ゝヘ}         | |    レォ
       { く`ハ       、 _l    j´ノ}
      __」 \ヘ、 r,、_`__,  ノ´ /、
-ァ  ´ ̄ |  `\`  ̄ ̄ ̄ /  l   > -- 、 _  
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              }、_ イ             l:::::::::::::::`:::::::..、
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2419 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:45:36 ID:KeC/UsNc0 [29/32]

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_,,.ゞ、::::::::::, イー::、:::::::::::::__,,.. .-‐
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: : : ://:::/        ,イ{ .く
≧x/::::/::」      , イ:::::く_ }
ー/:::,/=_,.、_,x≦:::::>――ア
=/::/ニニニ} }ニニニニニニア::|       そこの店員の嬢ちゃんに謝りな。かなり強くぶつかったろ。
/::/ニニニア ハニニニニニ,-く:: !
::/ ̄ ̄ ラ′./  `¨¨¨ , イ .ィ:,' !       そういうのはダサいぜ?
/` : : :./  ./ j   , イ  / }:r_'ノ:::
_ゞ: : :/  ./ 〈  ./   /   .,イヽ: /
: :∧/  ./: : :./  /   , イ ,イ : :
. r-'  ゝ、/  /  , イ , イ: : : : {
. j   r    , イ_> '  , イ: : : : : : :/
/  /   _     /: : : : : : : : :/
      ,f´    〈.{ __, --=≦
              ` ̄ ̄ __
           _ -=≦ ̄





              /: :|: :|: : :|: : : : :ヽ: : : ゚:,: : :‘。:::::. ::::::: ::::::::::::::トv'⌒⌒)
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            / |:..:|: :|: : :|: : |: : : : | : : : :゚,: : :..:}ヽ::::..::::::::::::::::{ζ..............ノ
                 |: : : :{: : :|: : |: :|: :.:ト、: : : :.}: : :∧ }:::::::::::γ⌒ .......__,う′
                 |:j|: :トヘ: :|\|: :}: : ハ \: :.|\: : }ノ}:γf´   y-ぅイー==ミ
                 |八.:|: \: :{ \: : : }  ∨|  ト::::}rf     _,..-=/ニニニヽニ}
                 |  ∨: : }\}  ヾリ  Ⅵ .|ζ   _ノイ/ニニニニ/ニjヽ      っせえな……正義漢気取りかよ。
                   ∨:l:| く\   }     ζ   ノニニ/> -=ニニニニニニ\
                 リリ  \__ ___   ζ   ノニニ/ニニニニ二二二二二二     「気に入らねえだけさ」
                     う ゝ   ζ   う//------ ニニニニニニ
                      ⌒ぅ_r丶イ{     /ニニニニニニニニニニ丶ニ二二      余計にうぜえ。
                          {\ニ{う、~{ニニニニニニニニニ二二/\=二
                            〉ニニ}ニ(  ∧ニニニニニニニ二二/ニ二ヽニ
                             {ニニ∧=( |l }ニニニニニニニニニニ/ニニニニニ
             _rvぅ         ___}ニニニ∨).|ト∨ニニニニニニニニ/=ニニニニ二

2420 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:51:07 ID:KeC/UsNc0 [30/32]

                 /: : : : : : : : ―ァ: : : : `: . .
                /: : : :,::::'" : : : : : 冫: : : : : : :.\
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              //::/: : : : : : ::: : : ::// .|: : :|: : : : : }:. :..:..|ヘ、
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  斗 、       / ´/:::: .:::: :./: : :::::::(⌒ヽ斗-:|ハ::::::__::ハ:::}:::::::}|
  {(//)}        .′:::::::::: : : :::::::::/ リ> .,`>-.(  丶::}:::::::}|
.  ゞィ∧        |:::::::/⌒Y::::::::j:/〈芹苅ヾ `ヾ:i:i:i:i:>.、入:∧|        あー……知ってるぜ、おまえのこと。
   Vi∧       八::::{  〉{ :::( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「i:i:i:i\i:i:i:i:i:i:∧
.    Vi∧    /  ’:ハ、} ∨::冫二二二二}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧         ゴミみたいなAMS適性の元テロリストだ。
      Vi∧       ∨ゝ- ∨ー―――‐┤:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
     Vi∧  _____}ハ::::::、   ,, ''¨[i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|=-        アヴィアコルの高性能パーツに物言わせてるだけのな。
    \三三三三三三三∨:ハ  .,(__,, ´  ̄`ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}二ニ=-
       ∨三三三三二ニニ}八{  `  .,  ̄  ̄ ィ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:∧《        恥ずかしいと思わないんだな、それでランク10なんてよ。
      ∨三三三三三三三} \    ` ‐/ニニニ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:∧}ハ
.        ∨三三三三三ニニ}        {ニニニニ∨:i:i:i:i:i:i:i:/}=}       俺の適性の半分程度もないくせに……。
         ∨三三三三三ニ/        ノニニニ二∨==- ´ ∧ハ
    ハ    }V三三二ニニ/         /ニニニニニ㌻^:,    /ニニゝ
    |: :`ー<:.:∨三ニ=/-、    //ニニニニニ㌻´:::::::::,  ∧ニニ二\

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賑やかな店内が、一転して一触即発の空気に変わる。
クーガーの方は至極落ち着いているのだが、とにかく桐ケ谷が殺気だっていた。

コロニーで会ったときもあまり良い印象は抱かなかったが、
今はそれとは違う雰囲気だ。余程のことがあった後だろうか、
汚物でも見るような目でこちらをじとりと睨んでいる。
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2421 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:51:19 ID:KeC/UsNc0 [31/32]

                                      _ ノイィ
                           /   -‐  '' "´     /
                    /{/"´   ´         /,
                       /  /       /       〃
    , -‐…‐- . ‐-  、     }/ /       /      /イ
              `丶、\  }i/〃      /         / /}
      i`ヽ      \丶} i {     / /     / / /
      |  }       \ヽi { i   / / /,    / / /イ
      |  |        /\{ {i  / / // ィイ / / ,ノ
     ,r‐v  j           《  ヾ--'‐'‐''""   // i /,,∠ノ
   「||  \      rヘゝ{     _, -‐z '^}/=ミ ミ'′            なるほど。つまり、おまえはAMS適性だけの男ってわけだ。
  「 |_ 、ハ    `ー- 、   、:::nミー=v‐ゥr‐一 . イ / う)くヽ
  L.ヽ_ヽ_}    . -‐--ヘ、 {∨ }:::::::: ̄:::フ''" イ {_/フ^ i|            「なっ……」
 / <\ ___ ,/.:::::::::::::::::::/〈_、 ̄ ̄     厶イ人「 /′
./  \_//.::::::::::::::::::::::.\ハ ァ=‐---一' __/___/ '              そうだろ? 適性適性、それ以外言えねえのか?
       /;:::::/\:::::::::::::/\} `ニニ´  ,. }        ∧_
.    / /.::/   ヽ::::::::{  ヽ、   . イ }        /  `丶、
   , ' ./.::/     \::{   } 7´ | ノ ′    /      >‐- .
.  / ..::::::/\     ヽ ヽ   }/   |/             /.:::::::::::::::.`丶、
  /...:'‐≠=‐-  ヽ    \}   ノ  /            /.:::::::::::::::::::::::::::::∧
. /' -――-- ミ  r――'―一'/           ......:':::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::
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        /     } |  \  ′   \        `゙ ‐-==、..::::::::'"::::::::::::::::::|
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_ ノ. '"         /         丶、  }\        / }:::::::::::::::::::::::::ノ.::::::}
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2422 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/04(月) 23:54:52 ID:KeC/UsNc0 [32/32]

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       | :トK    /__l__∠___/`ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     _」__,,j.==''"´ ̄_,,. -‐'''"´l!    :|/⌒ヽl::::::::::::::::::::::::::::::::::/
     |〈  l l   _ ィ'´/     |   .::|ヒ ヽ l::::::::::::::::::::::::::::::::〈
      ! \l_レ'´| l:::lr'''7    l .l:..:::lリ7 ゝ/l、::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、    大したことない奴ほど、自分はすげえと思ってる。
    |  .l´   lj_/'イレ′    l!| レ/ ヽ‐' 丿ヽ、::::::::::::::::::::::::ミヘ
    |  ::l      l'´         ル′  〈  ノlWヽ、:::,. -‐''ヘ      牢屋の凶悪犯罪者も自分は正しいと思ってるし、
    | :::|     |       ,/ヽ       l       /    ヽ 
    l :::::!      l      //       /   /             イカれた奴ほど自分はマトモだって叫ぶ。
      !::::l      '、_/-、ノr/      /  /            
     l ::!           〈       /   /                 レストランで威張るような奴も大抵はしょうもねえ。
.      |::|           |     / /
      !:!          |     //                     でも、そういう奴は腹の底じゃ分かってんだ。
     |l           '-‐/ 〈
     l!            \  \                      だから虚勢を張る。
     |                 >-、 \      ,. -‐''´
        ,.-‐''"´ ̄``ーァ‐''´     ヽ /_,,. -‐'"´      /
       /:::::::::::::::::::::::::::::\        Y´            /::::::





    \  \                   l
     \  l` ヽ、z 、             `ソ
      _、j __ `` 、z 、     _   7
.      l   Z_::::::ヽ、    ``ー x´ <┐´
 /ヽ.―┴―――→―‐←――--- 、>、 ヽ
K. →l ̄\:.:.:.:.弋ー ャッ- 、`ー':.:.:.:.:.:.:.__ヽ ヽ    
 ヽ.´/!. リ \:.:.:.:.`ー――:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、tッノ.l ヽ ',
.  ヽ l  l.  ` ヽ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./⌒i.:.:.:.:.:.:.:.:!  ヽ ',      
    ',^ヽ!.     ``ヽ、:.:.:.:./.  l:.:.:.:>'´   ヾ   
.    ト           ̄     トー´/      ヽ         ……寂しい目してんな、おまえ。
     l     , 、      ー  ノ /           
    〈     ヾ ー――‐┬‐ィ /           
     ヽ-- 、.  ヽ、___ソ´ /` 、          
      ',   l.          /   `ヽ  
      〉.  ト、.       /      〉 
      j.  ', ` 、     /     /
       ヽ.  ',  ー――'´   /   
       j   ヽ  〈  〉  /

2423 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/05/04(月) 23:58:38 ID:Y0.jq0ms0 [2/2]
ヒューッ!

2424 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:03:47 ID:re8zaDW.0

  |: : :i:i:i:i:i|: : : : : : |: : :/  |: : |i:.: : : __ --|-   __     --: |
  |: : .:i:i:i:i:i:|: : : : : : |: : /     : |i:i:. : : : ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄: : : : : :} |│
  |: :.i:i:i:i:i:i:|: : : : :i: /|: /    ‘.: : |:i:i:. : : : : : : :|: : : : : : : ,i{  |│
  |: .i:i:i:i:i:i:i|: : : : :|/ 1:..′     V : |:i:i:i:..‘。: : : : : |: : : : : : : ,i:i : |│
  |: :{ ̄ `ヾ: : : : :|ー|:.゚==ミ.、   ∨:ト、i:i:i:. ‘。: : : : :|: : : : : : :,i:i: :.∧{
  |八:}  \ 1.: : : : |  リ_,. ==≧ュ.,_Ⅵ Ⅵi:. } : : :  | : : |: : : : ,i:i:i: .′}|
、 /}:ハ {   |i: : : :.代´ ̄ )///ハヾ.ⅵ¨ \:i:i:} : : : | : : |: : : ,i:i:i:i  ′ リ
..\......Ⅵ、、 }トヘ: : |:.j| ’ ∀マ刈tリ  }|   \}: : : : i| : : l: : : ,i:i:i:i: :イ{
.......}......リ..\ヽ〈  V ハぃ     ゝ.こソ ,.   }      ∨ : : : .i|: :.∧: :/}:i:i:i:/ リ      うるせえよ……おまえに俺の何が分かる!
...../........../リ 、  ∨ハリ   `ー‐ ´           ∨: : .i:i|: / }/  }:i:i/、
.ノ.......// /)`ー 、∨:}                 ∧:  ハi|:./ /}   j:i/、 \       
......//   /⌒7/ ヽリ  }              / }: :/| {/    /´ い : : \
//    /        :.   し               レ′   /      | i: : : : \
/    ′      :.                       ∧      | |⌒ヽ: : :ヽ
     {          丶              ___,    /:|: |       | |: : : : \:ハ
\   │            \     ∠二ニニ  一′  ィ: : : :|: |       | |: : : : : : :} }
  \    、                           / │: : : !/     j j: : : : : : :} }
、  \   \              \         /   j: : : /       .′/ : : : : : //





                  `ヽト,
       `'ー-、..::::...:':、..、.     レ1  ______
   ^''ー-、    `'ー|`''ー-、;_`ヽ:.. -‐''",. -‐''"`
      `'''ー-、,_:::::{     `゙''ーr、 ̄\
     i   :::::::;;;>′_,.へ.     { \  `、
  r'⌒'|   ::i"´    ̄`''ーヽ、j レ'′ \ `、       よせ。店に迷惑がかかる。そして何よりも、おまえは俺とやり合うべきじゃない。
  | i´ヽ|  ::|     `、 ゚̄`  (ソ     .\. `、
  ヽヽ^'l.  ::|       ̄     `i      \ ',      分かんだろ? リンクスになってから三年も生き延びてるおまえだ。
ー-<`フ''ヽ.  :|           l         ヽi
    ̄`''''ヽ、:;|         ー-′       l      それくらいの判断はつくだろ。
          ̄`7    ,.. ‐''"j\
           /、      {:  ヽ
          / `>、     { /
            / /l   `''ー‐'/

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
クーガーの静かに諭すような声色に勢いをなくしたのか、
桐ケ谷は凄むこともやめ、肩をいからせながら足早に出口へと向かっていった。

「桐ケ谷和人、なあ。悪人じゃねえんだがな、あいつも色々と運が悪い。
さ、気取り直して飯にしようぜ」

クーガーは何でもなかったように振舞うが、どうしても自分は割り切れず、
遠ざかる桐ケ谷の背中を目で追ってしまった。

怒りで足取りまで荒っぽくなっているその様は、クーガーの言うように、
寂しいものに映った。

「俺もお人好しじゃねえ。機会があったら分からねえが、
追っかけてお悩み相談するような聖人でもねえし慈善事業家でもねえ。
今は放っておけ。変に気遣ったら余計に惨めになる」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋


2425 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:11:39 ID:re8zaDW.0 [2/8]

         ____
        /― ― \
      /(●)  (●) \
     /   (__人__)     \     お人好しじゃないのに、誰かが困ってたら助けるんですかお?
      |    ` ⌒´      |
      \           /      「俺は俺の美学と信条に従ってるのさ。理屈じゃねえよ。
        /         \
       |   ・    ・     )      別に正義の味方がしたくてやってるわけじゃあねえ」
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ





           |  l `ヽミヘ ヽ、    , 〃      /  ! | ,/
           |、ト、 \ ヽ、 へヽ、  /  '"´    /  /  レ/
          l  \ ヽ、_  `/ .:ゝ、 ノノ_,,,.、-‐ァ'  /   /
           ヽ  ヽ、|   ̄/ .:/、/''"´    / /    /
          \ヽ、 /   / .:::/           〈'´ イ  /
             V,イゝー-,/ ::::/      _,,.=ミ、ヽ〃 /´
            |fl:| ̄ __/ ::::/ヽ/ l__,.zr=ニ´ ̄ !:lr‐、l         未だにリンクスやってんのもそうだ。
            l リ|!  、/ ::/u、〈  `''´ ィ'´ ゚̄ア |ノ|テ/
            ヽjl:、 / :/ ̄  ,    `  ̄´   !::l /、          俺は自分の正しさを証明するために戦ってるんじゃねえ。
             | トl /::/    |          lリノl l      
             l lr//    、         / | ソ ,'           自分を貫き通すために戦ってるんだ。
         _,. -一| /'、    、_ヽ__∠_,,.ィ   /_/ l-、
  ___,,.、‐''"´    l  ヽ、 ヽ、二二__フ´ _,,ノ'´   l  `ー- 、_       誰かに勝ちたいとも思わねえ、
 ̄:::::::::::/        l    ト   -‐‐-  ./     /        `ヽー--
:::::::::::::く            ',   | ヽ      /l       /         ヽ:::::   俺は折れたくねえし逃げたくねえだけだ。
:::::::::::::::::\        '   l  \   / ,'    /          /::::::
::::::::::::::::::::::>、          \   `ー''´ /   /           /::::::::

2426 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:20:13 ID:re8zaDW.0 [3/8]

;:::\.  l   /::::;:へヘソ'"            |/::::::::::::::::,::
゙、:::::::ヽ、,〉 /:::::/             _,,. \::::::::::::,:'::::
ヾ、::::::::::/./::::::;:'゙           _,,.==ヽ、  l:::::::;r‐、::
 \::::::;゙/:::::,:'゙,,_      /   ,,.z''"´_,,,,.´ ̄ |::::::|'"ヽl:
  'yヾ/::::;/''‐-ヽ、.,__ヽ l、_,,. ‐',.-'''"´ ゚ /    !::::l! 〉 /:      そのための手段がネクストってだけだ。
   l !/:::;/ヽ ̄``・‐`"  ヽ.  ´`'‐--‐‐'゙    |:::/!/,/:::
.   Y::::/l  `'‐-‐''"  |              |/' /゙::::::       ま、あまり誇れるようなモンじゃねえけどよ。
   ,'::::/、゙、        |                 !‐'゙ヽ:-、
.  l:::/ k,ヽ,      l             l  ノ,.、‐        ああ店員さん、クラシックチーズバーガーとアイスコーヒー二つずつ。
  |::;' 〈ヽ, ヽ     !            |  /
  |:l.  ゙、 \.|'、   ヽ、,__,/    ,,./  _,'.-'"
  |!  /!   ヽ,、  ‐----‐‐''''''''''"´   r''"
  !-‐''゙  ',   l`ヽ.  `''''''''""     |        /
'"´      ゙、  .|.  ゙、         /!         /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
桐ケ谷の姿も見えなくなり、店に元の話し声や笑い声が戻ったところで、
注文を済ませ、白ゴマのまぶされたバンズに分厚いトマトやパテが挟まった
バーガーと飲み物を受け取ってテーブルへと向かう。

やはり、不思議な男だ。
彼は強引だし喧しいが、常識や礼儀は人一倍重んじているように見える。
だが、ただの善人というわけでもない。正義の味方でもない。

彼が順守しているのは、何か揺るぎのない強いものなのだろうとは思う。
それはきっと、彼だけのものだ。ストレイト・クーガー独自の考えだ。

善でも正義でも悪でもない。
リンクスになってから変わり者に会う機会には困らなかったが、
彼はとりわけ変わっていた。

けれど、そんな彼を、認めつつある自分がいた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2427 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:31:00 ID:re8zaDW.0 [4/8]

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     ……クーガーさん、一ついいですかお?
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /     「なんだ」
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |       他人のために振るえる力が欲しいって、変ですかお?
  \ /___ /





                  ,.-''"::::::::::::::::::::::::::::::::``'''‐--、
         、      _,./   ,.、-‐‐‐‐‐--、 _,,.、-‐‐''"´``'‐-ァ、.__
          ヾ:‐-、/!''"/_,、-''"        `ヽ、__,.、-‐''''''''''''‐--、`゙'''-;'"
            ,.-、`ヾ`ヽ<-,    _,.、-‐'ニニニ,ヾ'、‐、\:::::::::::.... `ヽ、  ̄`ヾ、
         ,.-''" ̄ ̄``  ゙, ,.-゙/ / ,,.-‐-ァ` \ヽ、ヽ::::::::::::::.....     ``''7
      ,..-''"   _,.、-‐‐r''''''''゙"/, ' ィ'" _O/    ゙):::`ヾ、.,__:::::::::::::....     /
    ,-/ _,. -‐、'"/!. ,.ァ‐゙、.l ヾ‐'゙  '''"       ,ィ゙;:::::::::,'´r-,ヽ,::::::::::::   /  
r-、./,..-''ヽ,    l/ |/l l/´ ノ             ´/::::::::;:゙/ヽ   }::::::::   <゙
,/‐'"ヽ  |゙l   l ヽ,.>-、 |          、   /:::::::::/ r' |  |:::::::    ,.,゙ヽ,    変も普通も、良いも悪いもねえよ。
'"、   |.  ゙,! ,,..,/.,ィ'゙   l ヽ       _,,..,,_/'  イ:::::/ ヽ、',ノ !:::::::  / ``ヽ
 ,.!  .l_  r7l  j/ ゙   ,r'゙!    _,,.-'''"´_,,l/    |/    r-‐'゙l:::::   {         どんな善行も悪行も、信念がなけりゃ空っぽだ。
 l `_,ィ"rッ'゙ ノ`'''゙i    /  ヽ. -<,.-‐''"´               l  j、_r-、:::::〉
 `'''''゙`‐'゙/    '   .j    \ '゙ ‐ ''' ""´         _,.、'-―――'-'゙、        他人に自分のレールを敷いて貰おうとすんなよ。
.      |      ,.-'゙     ヽ   :::::::    __,.、-‐'''"´         |
   ,,.-'゙   _,.r'゙        |        l                       自分に従え。自分の信条にな。
     ,.-''T゙´          {         |
\.,__,,./  !             ゙ヽ、.,__,,,..ィ''" |                       誰に何と言われようと譲れない一線を作れ。
  `ヽ-‐'''゙ ノ           r‐----‐''"'、  |
     /             l l      ヽ |          ,.、-''"          
    /        _,,,,,,,,,,__,,,>、' 、.    ゙l!        ,,.-''"´::::::
  /      ,r''':''''"::::::::::::::::::;.、-‐''ヽ、゙'-、 /!    ,、-''"::::::::::::::





           /       /    _,. ‐''"      ..:::::::
            /         /   ,.-‐''´    .:    ....:::::::::::::
      ,ヘ |!/     ,. -、/   /     ..:::::::: ...:::::::::::::::::::::::
       | :トK    /__l__∠___/`ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     _」__,,j.==''"´ ̄_,,. -‐'''"´l!    :|/⌒ヽl::::::::::::::::::::::::::::::::::/
     |〈  l l   _ ィ'´/     |   .::|ヒ ヽ l::::::::::::::::::::::::::::::::〈
      ! \l_レ'´| l:::lr'''7    l .l:..:::lリ7 ゝ/l、::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
    |  .l´   lj_/'イレ′    l!| レ/ ヽ‐' 丿ヽ、::::::::::::::::::::::::ミヘ
    |  ::l      l'´         ル′  〈  ノlWヽ、:::,. -‐''ヘ        美学と信念だ。自分でダセぇなって思うことはするな。
    | :::|     |       ,/ヽ       l       /    ヽ
    l :::::!      l      //       /   /               自分が嫌いな奴らと同じことはするな。
      !::::l      '、_/-、ノr/      /  /
     l ::!           〈       /   /                   信じられるものの為に力を振るえ。
.      |::|           |     / /
      !:!          |     //                      そんで、一度決めたら貫き通せ。自分を裏切るな。
     |l           '-‐/ 〈
     l!            \  \
     |                 >-、 \      ,. -‐''´
        ,.-‐''"´ ̄``ーァ‐''´     ヽ /_,,. -‐'"´      /
       /:::::::::::::::::::::::::::::\        Y´            /::::::

2428 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:40:22 ID:re8zaDW.0 [5/8]

    | ヽ ヽ  \ヽ、    ヽ  ヽ     l   `ヽ、
    l  ヽ  ヽ  \`ヽ、  ヽ   l  /  |    V|
    ヽ   ヽ  \   `ヽ、`ヽ、 ノ ノ/´   ノイ j   /
  ヽ、_ ヽ  \   \ ミ´ ̄ ̄``ヽ、 ヽ、 ハ从〃ノ∠
    \\、   ミ ヾ ヽ、       `ヽ、 \彡ノ´
      〉、ハ\三ミ ミ/          ヽ、 \
    /〃 ゝr‐、\ ミ  ,.zrニ≡ー--‐'  ,z-‐\ヽ
    //イYl|しjト、ヽ、l     ,.rッ-、     r ィ。‐、 /\ヽ
   '´_ノミヘ! l ヽヽヾ.    `ー-'      l ー ' |   ヾ、   他人の目にどう映ろうとよ……自分が胸張れればいいじゃねえか。
    `ヽ、__ゝ\ーゝ、ヽ            l  .l      \
      7/ニ`r‐,`\          ノ , '         これが俺のやり方だ、俺の生き様だって言ってみせろ。
     /l l'⌒|  、      、      _ ィ/
       | \ !  ヽ、     `ヾニニ二ソ/、          愚かさも貫き通せば信念だ。人のため、それもいい。だが、漫然と戦うな。
       l   \_   `ヽ、         /  `ヽ、
     /      ``ヽ、_ \      ,'       ヽ、      誇れ。自分で決めて、自分で切り開いた、自分の道をな。
_,,..、-‐''´              〉 \_  _ノ        `ヽ、
          `ヽ、    /   / ̄ヽ、        /ー‐-、 それはさておき、食おうぜ。
                  /    '    lヽ       /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そう言って、彼は不敵に笑ってみせる。
飄々と、けれど真っ直ぐにこちらを見据えながら。

信念。それこそが、クーガーを突き動かす唯一の原動力なのだろう。
彼は倫理観や道徳、義務感では動いていない。

彼は彼の味方であり、彼の主は彼自身であり、信念で全てを判断しているのだ。

はぐれ者なりの誇りとでも言おうか。

なのはは「せめてもの矜持がいる」と言っていた。
きっと、アルトリアやはやてにも、それぞれの信念があるのだろう。
だからこそ、彼女らは自分の眼に、強く映るのだ。

自分には、ないものだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2429 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:44:41 ID:re8zaDW.0 [6/8]

                 _,,..、-ヽ、.,  |l
             ,.-,.-‐''":,:::::,. ::::: ``j !
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         ト、._ /::/='" __ 、   ‐== ' ´ ヽ::| ヽ          いやあ、なんか語ったら腹減っちまったよ。
         ヽ、./:/   r' ・ヽ 、       、 !:|r }
          、|:/::゙,  '-.'"  ヽ、   ,.、 l l:| /          食事は人の心を豊かにエネルギーと明日への活力を生み出してくれる
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            ! ヾr、\、  l r"r''"´::::::::::|.  !、‐==ニ, ̄|     ここに速さは必要ねえのさ味を堪能するために歯で噛み砕いて
             ヽヽ:\  ヾ、::::;,.- '"`'j  /ヽ   /  !
           ,r''" ̄ ̄`ヽ、   ヽ.i___;、‐'" /  ゙,,-'"    |,‐-、_ 食べ物を胃に流し込むゥゥゥそして己の血肉とするのさ
           /´ ̄`ヽ  . ヘ,'‐-、.,_  ‐'' .l /      `l
          {´ ̄ ̄`゙  ノ'  ヾヽ\`''‐-‐'" |       /    そうつまり食べるというのはまさしく命の創造生まれ変わる瞬間を
          ヽ、,,,__,.-‐'"     Vヽ,\     |
         ,.--、.   ',        ヽ       !   __        一口一口噛み締めながら~~~~…………
      ,/    `゙''‐-ゝ、       \    _,j,、-''"´  `ヽ   /
    ,,.-|      i,    !         `''‐ァ''´         ! /:::::
  ,r''":::::j.-‐'''ヽ,   }´       ,.-''´  ..イ          ノ \::::::
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ただ、やはり彼は、変だ。
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2430 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:45:06 ID:re8zaDW.0 [7/8]

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2431 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/05/05(火) 00:51:49 ID:re8zaDW.0 [8/8]
今日はここまでだ。

人の縁とは不思議なものだね、一周目ではロクに話さずに殺し合って終わった相手と、こうして服選んで飯を食うこともある。

次回は来週の月曜日、5/11の午後八時から、なのだが。

余裕を見てイベントシーンだけのところは随時ゲリラ投下していこうと思う。

しっかりお話を終わらせてあげたくてさ、少しでもペースを上げようと思ってね。

それじゃ、シーユーアゲイン。

2432 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/05/05(火) 00:53:04 ID:vVbO7Aiw0


2433 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/05/05(火) 00:55:47 ID:JM.ANEN60

兄貴はいいキャラしてるよなあ

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