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【安価】やる夫は誰かのために戦うようです【R-18】 第23回

1202 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:10:09 ID:.BZf01dI0 [3/23]

        〃/                    }                  ヽ
        / /            i         i    }           |       ,
       ' ′          l {      i     |          |      ′
      l |            | '      i |  | l   }       |
      | |      {    ∧ ヘ     ムrヒ 7"{「 ̄|       |
      | | /      |   {/ __' {      '_jノ _厶ニL _ |       |
      | |'{      | ィ'{「 __`j八    / ノ ;ノ乙心jノ|   /   r: 、           ――ミッションの内容を説明いたします。
         | .    {  ,   l ァァぅ, ハ  /   ‘;::::タ刈 |. /    ′ |
         {. ',   ∧ '.  |〈{ {:::hム  ∨      ー '' ” | /   ル ) 从     i       作戦目標は旧イタリアエリアの
.          ‘. / ,ハ ヽム 弋:㌣           j/     ハ /  }   i
             )' /  V{ ハ    〈             /     厶ィ´      i       山岳地帯に存在するIGIOの軍事基地、
          /      \ ',       __       ,     ′│        !
                 /  人      `´     /     .′/ |         !       パンテオンの襲撃、制圧となります。
                /  /  > .     /       /}丁厂   !     l
              /  /  /    >-=''" ̄`丶、/ j j  ′  i   │
.              /   〃    /..:::::::::::::::::::::::::::::..\ リ j ′   !     |
              /    /   /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ j/    i   │
.              /    /   /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.∨    i    |


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1203 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:18:15 ID:.BZf01dI0 [4/23]

                   ___
          __,..'´ ̄      `丶、
        , '" ̄ フ ̄l `ヽ         \
        /'   /    |          ヽ     ヽ
      〃  ,イ      |     !      |  l   i
      i'   ,'       l、   | l| | l、|  |   |
          |l   |  | 」ム  |ヘナ7メ、|  |   |
          || | ヽ. |ハ|=、ヽ、l 彳うミ、|  |   |       SIノーマル偵察部隊により、当基地にはIGIOネクスト部隊が
         |ハ、 ヽ从l 化リ   ` ゞ‐' |  |ヽ  l
             ヽトトゝ   、       |  レ'   l       搬入されるのが確認されています。
              | i、   r_,     |  |    !
              | | > 、   , イ |  |    l       数は二、機体コードは照合失敗とのことですが、
              | |  /ソ)T,.,_,.、jー|  |   |
                /j |_l | レ',イムトr )|  |.,..-┴..、     IGIOのネクストと見てよいでしょう。
           /:´l l::::::!   '´ィ,'(_゚)、|  |'::::::::::::::::::ヽ
             /::::::::::! l::::::|    !/ イiヽ|  |:::::::::::::::::::::::!
          !::::::::::::| |:::/ヽ、 j '´||l| ||  |:::::::::::::::::::::::l
           l:::::::::::::| |::| / )、ルノl、|l」|  |:::::::::::::::::::::::l





              / `
             ,', ′
             {{
             ゝ -f` -   、
          >      '       ヽ
        /       ,         \
       / /     |              \
        / ./         |           ヽ<
       /          ',  ||     |  、   ` =‐-
      |/     |  | ハ  ||ヽ __, |  }   ∨
      |      从/|.| ∨ |||, ´ノ リ\ |    | ∨
      |  |  _ノ-/‐-  \{ ´≦弋ミヽ /. ,' | }
      | ヽ ,   | ,ィ=ミ   `  ゝ- ′ .} /, / リ        ミッションプランといたしましては、
        .|  ヽ人 ゝ      ,      /´ /
      .| | {.| ` \    _ ‐-,     | | \          ロストワードとマーシフルの二機で強襲。
       | ,'  ` ___入    ` -     イ  |ノ  \
       > /:::::::::::\>       イ .|  |.     \       ロストワードは上空から敵主力を引きつけ、
      / ./::::::::-‐:::::::::ヽ 7-`- ´ .|7z.|  |      \
       / ./::/:::::::::::::::::::::}\i i` 7_.|_<   ',>= _    \     マーシフルはその間に後方ゲートから防衛施設を破壊。
     ./ .i:,::::::::::::::::::::::::::::::| ∧ \i  / >>. \::::::∧    \
    / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ∧. \i./   { \::::::\    \  その後合流し、敵ネクストを起動前に破壊する。
   / /::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::  ,   { }   <::::\\::::::>、
 /  ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::|  i __ ′ヽ _ヽ::::\\:::::::i      こんなところでしょうか。
´     >::::::::::::::::::::::-=::::::::|  |/  |::∨  \:::::::::::\\:::ヽ
      ゝ:::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;:::, /‐- 、::::∨  /::::::::::::::::ヽ ,::::ヽ    基地内データなどは各オペレーターにお渡ししておいてあります。
      /::::::::::::::::::∧:::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::ヽ./::::::::::::::::::::}.} .i::::::::::
      /::::::::::::::::::/ ',::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 'ヽリ:::::::::::    ネクスト格納庫への道順なども問題ないはずです。
     ./::::::::::::::::::/  }:::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   ∨::::::::

1204 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:23:14 ID:.BZf01dI0 [5/23]

                                    {/
                              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄``
                        ''´
                       /    /          |
                   /   ./                |          \
                   ,   /       /  / /  |    }
                      '       ― -.| ./|: /:|    }          :',
                  |    .|      /|/ |/`|/、:} 、  ./            :',
                  |/   | |    Ⅳィ巧≠ミ、   i .∧ ∧_        }:',
                      /    .|人 : ト、{  {r' J リ    |/ }/ }/| ヽ      ,' リ
                  /    /γ | ヽ| |  ,,`~~``      ィr'示k.}      ./ ,' /     説明は以上です。
                    /   .八 ゝ:.|   {             ゞzソ 》    /|: /
                /       ー :|   |            ,   /    / .}/        今作戦は戦争における重要な一手。
                  /           |   |      ` ー 、    ⌒7/}/
              /       r.∧  ∨s。          ノ ´/               敵ネクスト戦力を大幅に削り、
                /           | ∧  ∨ 〕ト。     <i   |/
            /      .-==∧ .|∧  ∨ヽ__/> ¨´    /|   |                後の戦いを有利にする布石となります。
              /    /ニニニニニ∧  ∨ } 7`ヽ  .:/ :|   |
.             /    /ニニニニニニ=∧  ∨r -ミニ> /  i   |                 お二人にご武運のあらんことを。
            /    /ニニニニニニニ=∧  ∨  ) \ニニi   |
.           /     {ニニニニニニニ=-∧  ∨¨´ヽ`  Yz_i   |

1205 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:23:31 ID:.BZf01dI0 [6/23]

                         ____._ _
                      └‐ォ |UU  `
                           くノ     \ ,,_人、ノヽ
                               )ヽ    (  ___________________
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - <       >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   )     て
                              /^⌒`Y´^\     ._ _
                                             UU/7
                                                 くノ

1206 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:23:43 ID:.BZf01dI0 [7/23]

┌────────────────────────┐
│                                    │
│   IGIOネクスト部隊強襲 依頼主:オルデンブルク    .│
│   拠点駐留中のIGIOネクスト部隊を強襲せよ       │
│   僚機:ロストワード                    ....│
│                                    │
└────────────────────────┘

1207 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:30:50 ID:.BZf01dI0 [8/23]

 .:/    ,.:':_:/.: : : : : :,{_                               _}, : : : : : : : :\i!::..    ',:.
.::/     ヽ; :i: : : : : : : ;': ,}                          {, :i : : : : : : : /!::..      ',:.
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 !          i!\ : : : !: ',                            / :i: : : :/  .i!::..       ',:.
 |         .i!:.. > ;.i: :.',                             / : :!, <.    i!::..
 |!       i!::..    | : :.',                        / : : i      i!::..         i!
 |!         i!:..    i.: : :.',                         / : : : !       .i!::..         i}
 |!      i!:..    /i: : : :.ヽ、                   >': : : : :i\    .i!::..      ,i}
 |!        i!::..   \', : : : : : .` <             >. :´: : : : : : ://     .i!::..      ,j} 
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巨大な鉄が擦れ、ぶつかり合う音が耳朶に響く。
視界を覆っていた闇が剥がれていき、次の瞬間には一面の蒼が広がっていた。
澄み切った、無限にも思える蒼だった。
眼下に荒れ地の中央にぽつんと佇むIGIOのパンテオン地上基地が小さく映る。
オリーブ色の四角い外壁に囲まれた、ありふれた軍事拠点だった。

頭上には白く燃える太陽が静かに光を放ち、やる夫の右腕、つまりは
マーシフルの白銀の装甲に覆われた右腕部パーツに反射していた。

オーバードブースターを展開し、姿勢を水平にして安定させる。
背後からジェット音が響き、風を切る轟音と共に今までの視界が後ろへ吹き飛ぶ。

「マーカーセット、マーシフルはそのまま直進して後方ゲートから襲撃。
ロストワードは上空から迎撃システムを引きつけつつ制圧。
これが、この戦争における二人の最初の戦い。
なんとしてでも勝利で終わらせて」

なのはの揺るぎない声に後押しされながら飛翔する。
あるのは戦いの高揚感でも恐怖感でもない。
呼吸も鼓動も、いたっていつも通りだ。手の震えも吐き気もない。

一つだけ確かに、胸の中にあるのは、この場にアリスがいるという事実。
彼女と共に帰る。その意思を、今だけは胸に抱いていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1208 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:32:03 ID:.BZf01dI0 [9/23]

            / > ¨´/-=ニニイ-=:'       ∨}∧ ∥ , /'-‐=‐- 。              _
              ¨´   -=ニ>/-|-=コ        }!}}! }!,〃//'/ ̄ ̄¨<\    _  -‐ 。r≦= ¨´
              />¨´ /-=ゝマニム      ノ,}}! ‐〃-,,/'/       ∨ハr _ 。r≦>≦、\、\
             ____   /-ゝ¨´ .∨ニニ≧=≦ニ }}!7〃 -/' {          }=-}=>≦>、\>、<ニ=-:\
         _ r≦:i:i:i:i:i:i:i:i:>=====-≦\-=ニニニニ }}!´〃 /'ニム       ノ=-}∧\、\ ニ=-\¨<=-\
   __r‐‐z、< -=≦ニニ≦ニニニニ<-=ニニ≧s。 _-‐=i:i}}! 〃 /'ニニ\_____ 。r≦=-/>、:∨ニ=-ヽ` <=-\ `¨<>、
  <>≦z<ニニニ>‐´ ¨¨¨⌒`<∧-='i:i:i:i<>-}} /}!,〃_,/' \ニニニニニニ=-ノ\=-:∨ <=-:ヽ `<-\   `¨>、
  >≦>¨7≧¨´ ̄          `¨∨:i:i:i:i:i:r‐≦}}∥∥∥/'/` <ニニニ=- ´   \‐:∨ ` <- ヽ   `<\
  ¨ ´   ノ-}                 ∨i_i_ノ、\}}∥‐、∥'}/_r‐i‐i‐i≧ 、\i:i:i\    '\:∨  ` <-ヽ   ` \
      }_ノ                    マニ}\ 、}}''{ //,'/…‐/i:i:i:i:i:i:/ニ>≧s。 、    '\、   ` < 、
                            {≦}/:y'///≦==i:i:i:i:i:/ニ{ミトミ≦=-\_  \、     `
                              }:/ y¨¨ヽ==(≧r  ´  `ヽ≧s。ミト=ニi:i:iヽ  `
                              }/       `´          `ミト≦、i:i:i:∨ /
                                                   ヽニ\i:i∨ ./
                                                    ∨ニ'\∨ /
                                                     \≦ニ∨,/
                                                      }≧<ミト、
                                                       /r' \ヽヾ\
                                                        ∥′  \>、>、>
                                                     レ     ヽ>ノ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
後方から空間を引き裂くかのような鋭い雷撃音が響いてくる。
わずかな間に振り向くと、CIWS機関銃の弾丸と地対空ミサイルの嵐を
掻い潜りながら、空へ次々と上がってくるノーマル部隊と今まさにぶつかろうと
しているロストワードの姿があった。

爆風と弾丸の間を小刻みなクイックブーストで縫いながら、
その異形の腕から放たれる高出力電磁パルスの紫電で周囲を覆い、
向かってくるノーマルたちの装甲を瞬く間に焼け付かせ、爆散させていく。

敵の悉くが、触れることすら敵わず溶解し空に弾けていた。

大丈夫だ。アリスなら、きっと。
自分に言い聞かせるように繰り返しながら、ロストワードと距離を離していく。

「すぐに防衛設備を破壊してくる! 一旦任せるお!」

「ふん、適当にあしらっておくから早くなさい」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1209 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:38:58 ID:.BZf01dI0 [10/23]

                                 ∨ \{\
                              ∨.、 \: : 、
                             . . : : ∨、   \:,,:、
                        Λ/\ヘxヘV¨"''ミ‐… 、___〉 _,,..,, _
                        〈::::〉:::: 「:/:〉/〉  ノ  ノし 寸=―′
                     <∨::/|/:Λ <:::>`¨¨〈__/ 寸ト---、
                   _/⌒) 7 ̄]::::〉::〉::::/: :  ∨/\  \しノ〉
                     _,、<    / /ヽ ∨:::><    r‐…へ\  ゙'y゙
            _ -=ニ ̄     //\ノ_]>―    {  〈  \厂/
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         /¨7へ(ニ)
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        ′{しイ/
       乂_/

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オーバードブーストから通常推力へと切り替え、その勢いのまま滑空して
基地後方のゲートまで突っ込んでいく。

数基の機関銃やミサイルポッドに捕捉されたのか、密度こそ薄いものの
正確な弾幕が眼前を横切った。
それをサイドブーストで機体をずらして回避し、背後から追いすがる
ASミサイル群の中心に向かって振り返りもせずにレーザーブレードを展開した。

視界の端に映る爆風を背に、ゲート内部に散開しこちらへライフルを
向けてくるIGIOノーマルへと照準を合わせる。
数にして十四機。アリスの方に比べれば、少ないくらいだ。

銃口が火を噴く度に、一機、また一機と吹き飛んでいく。
結局、高度を落として着地する頃にはほとんどのノーマルが残骸と化していた。

ただひたすらに、静かに、精神の温度を下げて、感情のスイッチを落として。

黒煙を上げる建物やノーマルたちから視線を外し、
新たにセットされたマーカーを目で追う。

「ルートはこっちで設定したから、そのラインを直行して!
敵防衛設備も、ロストワードの攻撃で半壊しつつあるみたい。
とどめを刺して早めに合流すること!」

「了解」

短く返し、地面に書かれた電子の線を辿るようにブーストで駆ける。
アスファルトの欠片を舞わせ、断続的に側面に映るMTやノーマルをすれ違いざまに
青白い熱線の刃を叩きつけながら設備へと急いだ。
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1210 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:45:05 ID:.BZf01dI0 [11/23]

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晶 . . .日  日 ii 日  日  日 ii 日  日  日 ii 日  日 |:; |   :||:   |   (^|.|.|.|.|.|.|.||]__|__コ
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まずはロストワードが引きつけている防衛設備を破壊する。
その後はこちらの本命、つまりはこの基地に駐留しているというネクスト部隊を
撃破する。起動前であれば、そのまま破壊してしまえばいい。
起動済みであるのなら、いつもとやることは変わらない。

倉庫や兵舎らしき設備の間を移動していると、
防衛設備が配置されているエリアに出た。

流石に企業の中でもトップクラスの資本を持つIGIOの基地だけあって、
外壁に添うように白いポッドを上に乗せたような外観のCIWS機関銃と
平べったい地対空ミサイルランチャーがずらりと並べられていた。

だが、それもロストワードの攻撃によって派手に黒煙を上げており、
おおよそ半数が焼け焦げ崩壊していたが。

生き残っている防衛設備がある程度集まっているところに目をつけ、
そこまでオーバードブーストで接近する。

未だに空中のロストワードへと健気に対空射撃を行っている兵器群の中央に
機体を近づけ、おもむろにアサルトアーマーを起動した。

装甲の一部が展開される音と共に機体の周囲を覆っていたプライマルアーマーが消失し、
緑色の燐光となって大気が震え出す。

「悪いが、そこまでだ……!」

次の瞬間には、視界が白く染め上げられ、周りの何もかもが弾け飛び、
崩れ落ちる音がコックピット中に鳴り響いた。
機関銃とミサイルの発射音が止み、一気に空間が静寂に支配される。

視界が戻るころには、周囲にはただ残骸が転がるだけだった。
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1211 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 21:55:16 ID:.BZf01dI0 [12/23]

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│   |:./ .|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:!:.iイうミ      {::::::::ら |:}:.:|:.:.:.:!´.ヽ:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |                            .....│
│   |/  !:.:.:.!:.:.ヽ:.:.:.|〃{:::j      辷シ !:.:./:.:./| ヽ.} |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|      数は二機、機体コードはIGIO。      │
│.   |.  ',:. | ',:| .|ヽヽ`.ヒリ            /://:.:.:! /: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|                            .....│
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│.       ヽ  i:.:.:人   ∨  ヽ  /  !:.:.:.:.//.  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :|                            .....│
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
なのはから通信が入り、聴覚に意識を傾ける。
どうやら敵ネクストの起動を許してしまったようだ。

後ろに振り返りながら、近づいてくるであろう敵の姿を捕捉しようと
カメラアイを遠視モードに切り替え、建物の間を睨む。

すると、なのはの声が一層冷たく堅いものとなった。
かつての教え子の機体の名を、静かにやる夫に聞かせながら。

「君は、これで初めて経験するだろうけど……
これは戦争。これが戦争なの。
過去に何があろうと、裏に何があろうと、戦場にあるのは生き死にだけ。
実際に銃を取る者に綺麗事なんて入る隙は無い。感傷に浸る余裕なんてない。
迷った方が死ぬ。それだけ、頭の中に叩き込んでおいて」

言い終わるが早いか否か、レーダーに敵影が映った。
敵対信号のネクストが二機。レーダーの更新速度が辛うじて捉えられる速度で
こちらに急接近してきている。

その答え合わせは、すぐに明かされた。
建物の合間から姿を現した深紅の機体は、
左腕に装着した五つの銃口を高速で回転させながらこちらへと向けていた。

有無を言わさずにそれが火を噴き、目で追えない速度で何かが視界を覆いつくす。
CIWSとは比べ物にならないほどの破裂音と共に、無数の弾丸が壁を成していた。
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1212 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 22:09:17 ID:Wtuw7q420
かつての教え子?

1213 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:10:19 ID:.BZf01dI0 [13/23]

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     ノ〕 !「 「  '-=/ /{∨///∥ ∥/_ / }   ∨    ∨////ゞ'´ ∨   vイ______/  ̄ ̄ ̄ ̄\
   / 〕 !廴廴/-='   ///,. ∨/.∥_∥∧ / /__\  ∧>''~ ヽゞ'´   .∧∨  }⌒У¨¨{///! |/        !
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// / ! !   .!-={  !/// ∧ ヽ廴/ヽ/ /Υ|/ .\\  \    >''~、 /二二'  / ̄\'   /   \}./
  {/   | !__   i-==,  ∨///∧  Υ⌒ヽ}_ノ } ! | ̄!{⌒ヽ \  \<  ∨∧///⌒、/ /  //ヽ ,      ∨
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     ∧//{_|-=ニニヽ \///\ ̄ヽ }〉! {-} |    '//\__、/イ    ̄ ̄   / ///////  廴__  /
      / \> \-=ニニ\ /⌒ >イ、人/-ヽ!    '///{_/:.:.:)           / /⌒''<7        \
    // ≧s。 --==ニ=‐  ィ(、__∧∨  ∧∨ _'///} ̄ゝイ         __、/{ } ≧s。''< 7__    ヽ
  //      ≧s。 _ ィ(:.:.:.:.ィi〔 ∧∨  ∧∨了_}/\           /ノ_}_ノ~ト、/ ̄ / / \ /\  /
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 ̄ 〕h、   / ∧v__ -=ニ⌒ _  -== ゝ=彡  }  |──'/,∧v ∨ ̄ ̄≧s。フ_ノ . /_ /  /
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\//    ヽ-==、:.:.:./_ -=ニ二 >''~ /  〉  / / .|  | '///, .'/, ∧v∨ ∧⌒≧= {(__)}ニニ{(__)}/,
 >\    _  ヽ ///// /   //_/  〈  { | 〕 .| .'///, '/, }∧v\_}\   {(__)} {(__)}//.,
 / ヽ/〈__ヽ/  ̄ /  / -=ミ / ̄    ∥ ∥.人ヽ!_.'///,__∧.∧v   ∨ヽ   \¨¨¨¨´///.,
   /人-=彡7'   /。s≦////}/     ∥ ∥\/ ̄ '///,_/ , ∧v  ./∨ ヽ   \////// ,
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アサルトアーマーを放ったばかりでコジマタンクの供給が追い付いておらず、
プライマルアーマーもまだ復旧していない。
この程度の小口径の弾丸でもダメージは免れないだろう。

瞬間的に判断し、近場の建物の影へとサイドブーストで飛び込む。
弾丸の雨は先ほどまでマーシフルが立っていた場所に降り注ぐと、
コンクリートを抉り、吹き飛ばした。

「悪いが、名乗りを上げるような仕事でもないのでな。
出てこい、一瞬で楽にしてやる」

低い男の声がAMS越しに聞こえてくる。
獲物を前にした高揚感もない、冷たい兵士の声だった。

そしてそれに伴う形で、女性の声が聞こえてきた。
聞き覚えのある、懐かしい声がした。
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1214 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:10:30 ID:.BZf01dI0 [14/23]

.;.;.;.;.;.;.;"'- 、              ヽヽ |
___、、、__.;.;.;.;ヾ             ヽ丶│
"'- 、___、ヾヾ、ヽ、            ヽ丶|
      ヘiiiiiii ̄`丶 、         丶丶
    |  ヘミ, ','iiiiiii,.ィi___、         ヾ、,
    !    ヽiii'´::ヘ、 ヽ i'ヽ    ::::    ヽ、
    !:;     丶:;: ゛ト、ゝント、` 、   :;    \
    :;         ミ :;:;:`Y´:;:;:;∨"ト''- .._     ヘ
    {         ミ≡ミ、:;:;:;:;:;:;:;k.l   "'''- 、__,,丿     ……リエラ君。
    ヽ      .:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾミミミミヾミヽ
     l,       .:.:.:.:.:.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; 7
                .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; |
     {           .  ;.;.;.;.;.;.;.;.; リ
ヘ                      /
 ヘ     |             /
 へ    丶           ノ
   \    丶         /
     \   `        リ
         丶       /
【ランク14:キャプテンブラボー 所属企業:IGIO】





       <       // (    \
    / /ト--     〈 〈//\    \
    / / .| |     \ \/\\ \    \
   / | | | /_    \γ.Y \\ \    \
   l  | | |´f乍;| `  //λ |  \\ \    \       分かってます……!
   |. \リ  ー      | ト、ソ \ \\ \    \
    \ /          /  \  \ \\ \    \
    | `  /\     /    \  \ \\ \    \
    |_リ.\丶 ノ  / \ ̄〈二二二二二γ  \    \
       | \  イ     /  /  __  ./   \ \
       |  | |/ \   / / |. |   | /       \ \
       |  | |\   \/ ./. |  \/ /       \ \
       ヘ \\>ー‐</二二二二/         〉
     /  \ \   田     ヽ゚/\ >ー――/\
     /    \ 二二二二二\.    \    / /\
     〈      \_____  \     \./ /
                   ー―

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建物の向こう側からブースト音が聞こえてくる。
このまま隠れていたところでペースはあちらに握られたままだ。

右側にブーストして躍り出ながら、
両腕で構えたアサルトライフルとレーザーブレードを敵機に向ける。
深紅の機体と、いつか見た漆黒の機体がそこにいた。

赤い機体がクリムゾンネイルか。
全体的に物々しいフォルムをしており、腕部はもちろん、肩部まで武装で固められている。
肩部にあるのはチェインガンの銃口か。右腕には見たこともない
杭のようなものが取り付けられた武装がある。

そして、その隣に佇む黒い機体。
いつか先に企業への内定が決まったときに、彼女が嬉しそうに見せてくれた
データで、その姿と名前を知った。

ヘルヴォル。レーザーブレードとマシンガンを主兵装とした、
高機動重視の中量二脚。

かつての同期である、同じ養成所で自分に親身にしてくれたリエラの機体だった。
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1215 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:16:21 ID:.BZf01dI0 [15/23]

            /ソヾム   マii。                iニ\、、./__/__/,   /i/::::::::::\三三三/
`'<≧s。,,,__    .}マ i}_}_  Ⅷヽ,               .i三ニ\\_ヽ、 .∨彡.i{ィ=.、:::::::::ヽ三/
   `'<三三≧s。 .ヾ〉.\\ \ \ニヽ              i三三ニヽ: : : :ヽ/。s≦:::::::::∨:::::::∨
      `'<三三≧s。,,_|_.\ \三ニ\       _    /i i三三 //.\: : :∨///|:::::::::{ ∨::::::∨
         `'<三三三三ミッ ヾ\_ヾニ.、     〈三\ .// i三三//////\: : ヽi:}:、:::::{ ノi:::::::::::∨
           .`'<三三ニ\_ヾ≧s。ニ==--/三ヽニ.//≦..i三三ゝ//////ヽ: : : }i::\}i: :マi:::::::::∨
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                    .`'<、.|`"'i'‐-=≧s〉ヾ/戈/./∧ニニ/{ .乂//ミ./: : :ゝ==彡: : : :i}::::::::i
                        ヾ_{ミ三i.ヾ]弌、_i┤〈././ゝ=ヾム i}>: : /i/i/ マヽ∧: : ∧i}:::::::i
                          ヾミi{ニ> / /ニ/三i三三.>'´: : : :ノ ヾ〉ニ, マ マヽ.i .マ:::::::i
                     , 、    i|.ヾi iニi|└i]ヾ}ニ/ヾ\\/: : /, ∨∧二, マ マゝ=イ::::::/
                  >ニニニイ≦>'ゝ, i/ニi|7.乂.〈ニ/.\ヾ.イ/┐  ̄乂_彡ゞ''゙   ゝ=イ
                >ニニニゞ二ノ〈>'´/∨==┘=、}>./ニ/イ/i{ニニム
             >ニニニゞニニ./ >ーイ_/ ./、  ヾムノ<ニニゝ/i}ニi{ニニニ}==/〈.∨
           >ニニニゞ二>'´/_{ ]]i}ニ.|´,,。イ'´ >,ノニニ/.| ̄|ニ}ニi{ニ/ .、 \∨イ
        >iゞ.\ゞニ>'´ゝ'´,。}イ///ニノッ   />==ッ,ィ===ゝ'´,。イ{\  \ \ム
       ノゞ'´ >〈 >'´>=┐,,ノイゞ>''´   .//| /ノ/ニニ/|i'゙>'´/ \  .\ }_i
    >´ >´ >彡7´>ニニニ>''´      .//| |'´/./==イ |i´   ノ∨´ `'< \\
. >'´ >'´ .ノ三]ゞ'´ニニゞ''"´        .//  .//.i{  i}  |。イ ∨ノ_  }i ≧、 ヾイ、
'´    >''´                >{./ .//   .{ ̄ヾ  i|>'´ i/ | ̄ミi{ .ゞ=┘ミ \
  >''´               >'´   .〉| //    ゞマ_ヾ彡/  / |   |i}     \ \
ゞ'´                 ./ 〉s≦ニ|//     ゞ'      /  /  |   | |      .\ \
                 ./  ./   /.iイ  _>'´       〉、>イッ。|   | |         \\
                ./マ__/ ゞイヾ>'´           .iニi ヾ// ≧s。/ .i          \〉
               ./ム .マ彡イ ./  /              iニi  }イ / ./ /  i
              ./  ノ\、ヾニ/  /〉             .iニi{ i/ / ./ /∨  i
            >ヾ/      ソイ              |/≧s。/ノ、ノ  ゝ=┘
        >=ゞ  .ゞマミ,__    /                .iニニ/
      > i'´ >´ ./ /   /
     /   ゞ''´ノイ />彡

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
言葉は出なかった。出るはずもなかった。
今から旧知の仲の女性と殺し合うのだ。
そんな時に言うべき言葉など知るものか。

無言で引き金を絞り、弾丸と熱線をヘルヴォルへと浴びせる。
対するヘルヴォルも、マシンガンの銃口をこちらに向け、正確に発砲してきた。
こちらの弾丸とレーザーがヘルヴォルのプライマルアーマーを貫通し、
容赦なく爆炎を上げる。

マーシフルへと迫ってきていたマシンガンの弾丸は、
ちょうど復旧したプライマルアーマーによって阻まれた。
周囲の大気が一瞬震え、透明になったコジマ粒子による壁が構築される。

「許してくれとか、君が悪いとか、そんなことは言わない。
ただ……恨んでくれ」

辛うじて絞り出した言葉は、誰に向けたものでもなかった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1216 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:23:47 ID:.BZf01dI0 [16/23]

                   ,、                 _,, イ)_      /^7
                   ヽヽ/7           r''"  ゝ'j、.    / /
                   ,,-ヽヽス__ / ̄ ̄ ̄\   >、  |! メ 3〉ー‐/ /
                , -'" ,, 'ヽ >'´        \  | \|j!ヘ丿  / /    ,, -‐''"7フ
             _,, -'"  ,, -'" /  ヾk       \ヘ  ,|j! /\ / /   <    //`77ト、
            /7ソ , -'"  /     ヾk    1    \ |j!`ヘ ./ /    _,,「j,¨ォ‐匕'゙ヽ// / ̄ ̄ ̄j
            | iヽ \  /\      ヾk   ,ィ|!´ ̄ ̄~フ.|j!   /-‐'゙''"´ ̄ _,/   ヽムr、 /   >'´ ̄ ̄ ̄|
            | L_ヽ \\   \     ヾk'´ |!__/ |j!  / _,,, -‐ ''"´/\    ヽ.____>>'´      __|
           rく_,ィ)ヽ. ,z‐、\   \   /ヾk/|! _/¨ヘ |j! ォ7__,,, t -‐r一l''"i\ \,-―ァ、>'´        /
           トイ>ェ<´  \iヘ   \/ /ヾk |!'゙__  |j!,/ \r|  |ソ' |   ! !\__/  / _| ̄ ̄ ̄〈ニソ   /
          ,, ''"  ,)ヽ、.   \ヘ∠二ニフ ,ィヾk'゙|!T‐ミv|j!/  /||_| └‐┘| ,'.   i |  ̄|  `ア、_/   
       ,, ''"   ,, ィZ冖ァ、     \ | {   / ,-ヾkゞj'  ,iソ  _,ム!       .| {     l |___i____//
     ,, '"   ,, '" /__/ ,、|ヽ_,ィ"´\|ハ   {_/   ト、_vィァ'゙イ./, | ||         .|_i_,,,、  l  {ー‐‐ァ‐'´ー¬iー、 
   / ' , ,, '"   ゙iTTTiムォ |_/     \ヽ、,/  _ヽli Y ,il//、'゙ | ||    ___ f´ ̄ ノ ソ、┴‐<Z"゙  `ー‐'´/-
  /_,,,zォケ´     lミルルリ fタ             / / ` 、ヽ  /  ` 、||  「 ̄_/ \、 r‐、-∟,>`''ー-ミー‐'´二ニシ'゙` 、 "'- 、
                              ヾi゙    `7三)   /.├‐ |_/` 、  ヽ〉、\ \  /`''‐ 、       ̄ ̄ "' 、
                          /^|    //ーァ.  / ハ / ` 、 ` , ' ̄〃 ̄ ̄/   _ `''‐ 、        ヽ
                         l  ̄| `_、∠__/ /、_ / / 丶ヘ` 、 ` '゙  〃  / ,ィ" ̄,, -一xミヽ`''‐ 、     /
                          ̄7¨ヘニ「´lヘ ∨`Tヽ/   /ヾ ヽ, '゙  〃 _/y‐'‐ ''"´  _,,  )  `ヽ `'-、  , '
                          く_/ ,/`゙ー'゙ソ7´ ̄l,/`丶,/  」 `ー〃,=チ´ .,ィア¨ヽ,  _,,ノヽヽ-一 、 ',   ゙>'゙
                          |  | ̄|'¨|i/l ̄|フ`ヽ,_/ス、/    ({  )  ヾェェク_,,-''  ̄´    ) } /
                          |  |  |/ |  |{'¨ヾ'ー'´、 \    `ニ'=‐''''"´ γ'''ヽ    _,, -'' ノ/
                                   .`¨´7\  \ \   ス''ヽ  , ‐'"ヾェォク _,, ''" ,.イ /
                                               .ヾ_,ノ_,,ィア¨ヽ `¨´,, ''"´  /
                                                   ヽ__,ノ_,, ''" ` 、,,_/

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「二機共に近距離戦特化の機体、すぐに接近してくるよ!」

なのはが鋭く告げると、その通りにクリムゾンネイルとヘルヴォルの二機は
各々の銃口を向けたまま突進してきた。

一対一だったらいなせるかもしれないが、多勢に無勢だ。
だが、退避しようにも背を向ければ的になる。

下↓3 どうしますか?
1.上空へ退避してロストワードと合流を図る
2.隙を見せるわけにはいかない。このまま戦闘続行してロストワードを待つ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1217 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 22:28:35 ID:06v6toDE0 [2/5]
2

1218 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 22:30:38 ID:T.v5npwg0 [1/3]


1219 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 22:32:10 ID:06v6toDE0 [3/5]
2

1220 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:39:35 ID:.BZf01dI0 [17/23]

                                  j}      /      f´   ,′
                               j}     /     /   ./_
                                  j}    / `ヽ   /     ./   ≧ー--、-、
                         jI斗ャ≦j}  .___/   /_/   ,.。<         \\
                       ,ト、/ヽ/ __   j} /-/  /      /   r‐、     ___  \\
                  ト{:V: i :}: :/_:_}__/-、!- /-'´{/{_/i{ ./  r '   ー‐<`ヽ、     \\
                 <:jI斗<:-:-:_'ノ/  }、  /  }!  }__/            `ー―‐、_ \!
                 _ -//ヽ  }、:_:_/ /--、/:} ´   〈   /  }_               \_ \
                  _ -  //__jI斗<>、!〈  /::/-/ {  / /  // ≧s、              \_ \
                 /, < >゚´___     i ヽ/゚゙´/ /  //`ヽ,//     \       ゝ/      \_
           /<>゚´ ̄ ̄ ̄≧、/ >、_}_/ /  ,/ /、__/::{------ 、_ ヽ、  / /         .ヽ
         _ -´         。<___r<|! ,  i f   , ヽ V::::r--'<_  r'´ {__ ー/ / i{
        _ -      jI斗s≦、>--- '   |! ,}, / /  /、_//_`ヽ    `ヽ__r_-'i/  /   ヽ
    _ -      。<> ゚ ´            |!.,}  / /__,/  }r ,}           ヽ/  /    }!
_ -      。<>゚´        ,。s≦{  i|/ /ィ゚´ ̄、    /ヽ       r<  /     /
     。<>゚´           , < {/_,}  ' ´__ノ、>、  >-、 / } }ヽ     人  ,/     /
, 。<>゚´              /  /   /´_ ̄_{ { Y i´ __,/ ノ/ /}ヽ-、 /  }/゚ililム  /}
>゚´             rzz}_/   {ヽ´---{ ヽ,ノ`- ´/,.。s<___//、__  /  /ilililil/ //
                 {il{  `ヽ  _/、_}_{≧s、{---/__,。<>゚´   }ノr‐‐/ilililil/_//
             ノ }  ,。z}t-{ノ{ー---、 i {--/ /----<_>、__/- '  ヽ- ' {、r'
               /  ヽ'゚    }ヽノ       ゚マ{-/ /< _     /     /     }ノ、
                /      /  〉         i_}_/-、f゚´  `ヽー/     /    /--ヽ
             {       }  /          ヽi       r≦二{rー--、/_   / ヽ }、 ,ゝ-、
            /     / /               /__>r‐< / i/ヽ r' /`ヽ_/  } \
              /    / /                { /  { r'ヽ rー、}`  {    }   }  \

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
退避したところでマシンガンとガトリングで狙われる。
ロストワードだってすぐに来てくれる筈だ。

「やる夫! 何無茶なことしてるのよっ!」

上空のロストワードから短い通信が入ったかと思うと、
幾つもの赤い光の槍が降り注いできてヘルヴォルとクリムゾンネイルに突き立った。
更に追い打ちをかけるように赤黒いレーザーの一閃が眼前を薙ぎ払う。
地面が抉れ、敵機の装甲が見る見るうちに砕け散っていく。

「ごめん、アリス!」

ロストワードが作ってくれた好機を潰すわけにはいかない。
メインブースターを唸らせ、爆炎の中に突貫しながらレーザーブレードを展開する。
敵の位置はレーダーで把握している。一気に数の利を奪うべきだ。

視界を炎の赤と煙の黒に覆われながらも、レーダーに映る敵影と自身の位置から
間合いを図り、レーザーブレードを振りかぶった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1221 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:51:11 ID:.BZf01dI0 [18/23]

                 /{! \──‐ 、  ..,,_
            / | \\     \  ~゛'' ‐- ..,,_
            / 人  \\___\、 z――  ‐-~゛'' ‐- ..,,_
              / / ̄\  .Yト、 ̄ ̄ ゙ Yヘ 〈 ̄ ¨  ‐- <   ~゛'' ‐- ..,,_
.            / ∧    ヽ |! |l fl  fl ! 〉 〉   lヽ  ∧ ∨         ~゛'' ‐- ..,,_
          / ' ノ      ∨ハ |l     i!//_.    // / |l  ∨
           /  |       } | | |l     i!´.f⌒ヽ //\\ |l  ∨
.         /_∧      |// .|l     i! {_ <7,/   ヽヽ!   〉
.       /    ヽ    >{⌒マ7}     |y'tュヽ、/> y  } i 〉/ ;!
       /      / 〉/ \\ >──‐ く[]L,.ィ1[]〉 ムイ |/  ./            甘い。
.     /    /  /─ 、   \}´ ̄ ̄ ヽ )__ /   \.レ_ ノ
.   \ /   /   /    Y./ /  / ̄ ̄ > 、ヽ |       ∨7ーt─ 、__
.    \ /     { \ // (]   | !´     ` <       〉  }─=ミ┼{
       \      ∧ ∨ /  |    ! {!           ` <  ヘ\〈 ̄ `゙ T{
.        \   / .!   /  ./   / 圦             ` < ` ̄ ̄ ̄
            \   l. Y ○/\/   」\           , '´  \
            \ } ノ /   \__/   \         /      \
             \k/       〈    ⌒ヽ       ' .,          \
              \.       \{     }.\   i  ′ .,      \
                   \     /ゝ _ ノ  \  |      ′ .,    \
                  \   〈       > \           ′ .,
                       \ \> "¨´ヽ ヽ 、 `  ____  _ _′ヽ
                      \     }   }  }  〉 \  \
                       \   /  / / /    \/

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
展開し、熱線の刃で炎と煙を薙ぐ。
視界が開けると、右肩部のショットガンを切り落とされ機関部を露出させた
クリムゾンネイルがすぐ近くに迫っていた。

まずは一機。一機潰せば。
返す刃で右手を翻し、とどめの一太刀を浴びせようとする。
そこで、クリムゾンネイルが視界から消えた。

消えたというのは正確ではなかった。
視界が消失したのだ。フラッシュロケットで目潰しされた時とは違う。
物理的に、カメラアイが破壊されたのだ。

消えた視界に混乱しながらも必死に冷静を保ちながら、
やる夫はアサルトアーマーを起動しようとオーバードブースターを展開した。

至近距離で生き残った方のショットガンを叩きこまれたのか?
いや、今はそんなことはどうでもいい。
とにかく、アサルトアーマーで周囲一帯を薙ぎ払ってしまえば――

「甘い」

コックピット内が凄まじい振動に襲われる。
ブレードの一撃でも入ったのか。その割にはAP減少のアラートも鳴らない。
そして次の瞬間。

爆音と共に自分自身の生身の体が揺さぶられたかと思うと、
AMSへの接続が途絶え、目の前が真っ赤に染まった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1222 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:52:47 ID:.BZf01dI0 [19/23]

                         iヘ                   _,,
. |゙゙ 、             \、    .| ハ  /l  , ‐ァァ==¬    _,,>''´
  \ \ ,rェェ、      ___  \、  ヘ/ヘ./ l /  | |、`゙ `゙ \マ''^
   \ \ヌ `‐、,、  |┌┴─┐\、 l!_ヽ/ l |,r¬マ+、\   r'冖ヽ,
     \ \ヽ'゙  \ ||    |_  ヾ乏`ヽd<|   ヘ ヘ__ヽz=ヽz¬
      \ノ、\__/< L|  r┐|ヽ  ヾィネソr}_j__冂、',  ',~ |  ,, t|
      く´\ } }'゙j\ \i/\」 | ム-= +ヽ/\~\ \i  i /''" _」  _       ふむ、開発部の者たちも良いものを作ったものだ。
.       iゝ'´ノ_ノノ  .\ \'(_)ス | | |ヽー「 l''´ヽ ̄i.正l__/`ーl二|ー「|モミ|
      ヘー1^X´     \ \ソ | j/トj─L」ト、 |  |7 / \ _{ {   |.|_{シ       試作ヒートパイルバンカー、悪くないな。
        ∨\ \     \ソ__|ノ└ヾ__ヽ__|\iー|lニフ、 `'tー゙―ヘ>(三(∴)
        \ \ \    ,j!  |!  _ム_二ニヽ〉ァ'○j´_`''‐ 、    ` ̄ ̄ ̄´
.            \ \ \,._ノ、___,|!  〔◯゙Yl|`-‐'^トヽ ヽ ヽf^'''‐、 `''‐ 、
           \_X^く Y | ̄   / 〉,.j |ヽ _,,, l, iヽ l! 〈_〉  `ー=z、`、
                ゚̄ヘゝ   / 〃 l!.l!ヽ マム |」 l l!  `l   Y`ト、ヽ_〕
                    〈_//ヾj ゝヽマム|  \   ト 、 |  .i\

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
それが、最期の感覚だった。
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1223 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 22:54:04 ID:06v6toDE0 [4/5]
ぬおー!負けたー!

1224 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:54:11 ID:.BZf01dI0 [20/23]






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                │                    │
                │   MISSION FAILURE   ...│
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                └─────────────┘







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1225 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 22:55:10 ID:T.v5npwg0 [2/3]
ぐぬぬ…

1226 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 22:59:19 ID:.BZf01dI0 [21/23]

    ,.-.、_,,-''⌒''-‐''"⌒ヽ、             (
  r''"_.ニ、  ・         `ヽ          ┌'   ┼ヽ .┼ヽ
  丿  _ノ   ・  ┼ヽ /' ' ヽ        /´   d⌒) d⌒)
  ヽ   (     .・   d⌒) .\   〈          /      _.ニ、  ・
  丿  ).    ・   ┼ヽ ┼ヽ   ヽ-、     l       _ノ  ..・
../    .(     .・  .d⌒) .d⌒)    |     \     ・   ・
.|    ./    ・  _.ニ、 .┼ヽ    |       ヽ、   ・
|    /^、_ノ  ・   _ノ d⌒)    .|        /    ・
.ヽ、   ・               ,.-‐''        |
  |   ・          n   l           ヽ-‐フ
   7  .・        _lヽ| `''´             //|     r
   ヽ       __,,-''           ____    `ヽ/\/
    `''―‐''"    ,,-''  ̄ ゙''―-..,,  /      \
           /      ./    `ヽ  _ノ   ヽ_\
          /   \  .|      ヽ( >) (<)゚o.
            l    r7777┐__-''"  .l⌒(__人__)⌒ |
        ___  |    \__///l ニ二  ヽ |i|!i|!il|   /
     ./--ヽ/`ヽ‐-、  .∨ ̄´  __,,-''"´` ⌒´ /
    /. 二二|.、  `     |   //   .l  /l―.ヽ
    ,'二二二| .l-‐      |  //      | /| |二二.',
    |―――| /ヽ        |  | .l     .ヽ l |――‐|
    |ニニニ.|'、\       /ヽ、 .|        `| |ニ二二|
  ,,;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;ヽ`''-----‐''´;;;;;;;`''-..,,__,,..-''ノノニニ二/;;;;;;,,
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
             ○
           о
          。

        、 - ‐‐ -,
       ,´: : : : : : : : :
      ゙i : : : :○ ○゙i
       }: : : : : : : _ _ _|      そういやもうすぐ夏コミだねえ。
       |: : : :-=´_ _,´
      y' : : : : :_: : : : :i       こりゃ薄い本が熱くなるね。
     / : : : : : : :┌─┐
     i : : : 丶: :ヽ{ .茶 }ヽ
     r : : : : :ヽ、__)一(_丿
     ヽ、___ : : : :ヽ : :ヽ
     と_ : : : : : : ノ : :ノ
       ̄ ̄ ̄  ̄

1227 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 23:01:08 ID:0dybxXk60
誰得

1228 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 23:02:03 ID:T.v5npwg0 [3/3]
ケツに熱いヤツをぶち込まれてしまったか…

1229 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 23:02:25 ID:.BZf01dI0 [22/23]

       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',        今回の死因はあれだね。ケツ掘られたね。とっつきで。
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ    掘っているんだ、掘られもするさ……。
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ  あ、最初に言った通り、私のスレではデスペナルティはなしだ。
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'   嫌だろ? 誰が安価とったから死んでどうこう、とかさ。
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ

1230 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/07/22(月) 23:08:05 ID:.BZf01dI0 [23/23]

         _ _ _
       /: : : : : : `i
.       i: : : : : : : : : :!
       、: :○: : ○: :!
        i: : : : : : : : : i        はい、みんな復唱だ。
        l: : :,, --_ッ: :',
        丶 `‐'´: : : :ノ        「フロムゲー 杭が見えたら 離れよう」
         / ´: : : : : : : : `ヽ
  .     /: : : : : : : : : : : : : ヽ      あいつらダクソだろうがACだろうがお構いなしだからね。
    , -‐': : ,: : : : : : : : : : : : : :ヽ
  /: : : ,-イ: : : : : : : : /`丶: : : :、     デモエクでもとっつき出すんだろ、モッピー知ってるよ。
  r⌒ ,/ /: : : : : : : : i   i: : : : i
  ` ‐ '  /: : : : : : : : : |   ! : : : | 
       i: : : : , _ -‐ ´,)   ` ヽ _|
        (_ _i ̄(_ -‐'´i
      | :|`‐´i : : : : |
       |: :ノ_ _ ノ: : : : :|
       |: : : : : |: : : : : !





         ,- ‐‐ - 、
       r‐イ: : : : : : : : :`,
      i /○ ○: : : : /   /` 、
       i_ _ _ : : : : : : :{    / : : /
       `,_ _`=-: : : :|   ノ : : /     さて、時間も時間だし、今回はここまでだ。
       i: : : : :_: : : : :'y´ : : : /
       `-‐、´: : : : : : : : : /       次は来週の月曜の午後九時としよう。
            ノ : : : : : : : : i´
          / : : : : : : : : : :|          正解の選択肢を選んだところからスタートだ。
           i: : : : : : : : : : : !
.          (`ー‐-  -‐ _}         シーユーアゲイン。それじゃ俺キングスフィールドやって寝るから……。

1231 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/22(月) 23:20:04 ID:06v6toDE0 [5/5]
乙でした

1232 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/23(火) 02:24:37 ID:lMNOVzIo0


1233 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/23(火) 07:09:39 ID:azeFpdc60
おつでした
知り合いと闘うのはイヤだねぇ

1234 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2019/07/23(火) 20:53:43 ID:QPAqVNF60



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