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【R-18】雇われサマナーキル夫 第十七話『ダーティーワーカー』

875 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:14:20 ID:re/fJhZk0 [2/41]

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│   第十七話『ダーティーワーカー』    │
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876 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:14:42 ID:re/fJhZk0 [3/41]

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魔王モロクが出現するとされるあたりまで来るが、そこはもぬけの殻だった。
それどころか、悪魔の一体もいなかった。
昼間の日差しが崩れたコンクリートを照らし、ほんのりと暖かささえ漂わせていた。

「パイモン、過去視でどこ行ったか見れないか?」

「だめだよー、僕の過去視は大地震とか大火事とか、そういう大きな出来事しか
見れないんだよ。あ、でも普通に気配は辿れるよ。ちょっと待ってね」

パイモンが意識を集中させるように地面に手を翳す。

「うーん……第五シェルターの方に大勢の悪魔が向かったみたい。
魔王モロクっぽいなんかメラメラ燃えてる気配もあるね」

「まずいじゃねえか」
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877 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:19:38 ID:re/fJhZk0 [4/41]


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      ⌒\/ : : : /: : : : : : : : : :\: : : : `、   \ \: : 八:i:i:\: :.\           ……もしかして助けに行くの?
           /: : : : : : : :..|: Λ : : : : :|\.: .:/、  \ \: : \i:i:i\ : :\
.         /: : : : : : : : : |/丶 : : : : :| _Χ、斗 、    \ \: : : : : : : : :. :.\_       「あったりめえだろ」
.   ___ /: :/: : : : : :芥うぅミ\: : vィ灯Jハ^\{\l\(\⌒ : : : : \"⌒ ̄
   \   //: |: : : : : Λ:| 乂ツ  \: \ゝツ   |\: : : : : : : : :\: : : :.\_         なんでさ! あんな仕打ち受けたんだよ!?
    \/ |: :|: /Λ/: :Λ     ,::. `⌒     从: : : : : : : : : : : :\⌒ ̄   /
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パイモンが珍しく怒りを露わにした。
声を荒げ、握り拳を作っている。

「そうはいってもな、あいつらは戦えなくて、俺はデビルサマナーだ。
サマナーである以上、守る戦いをせにゃならん。
俺みたいな思いをする奴は、俺だけでいい。
そのために、俺はいる。俺が銃を握る理由なんざ、二束三文の銭と
目の前の困ってる奴らだけで十分なのさ」

「私は、喜留夫についてくよ。たとえどんなに喜留夫のこと嫌ってても、
あの人たちが酷い目に遭っていい理由にはならないよ」

セラフは喜留夫に賛同してくれた。
メイヴはやれやれと言いたげに首を振っている。

「ま、いいんじゃねえか? 旦那らしくてよ」

ヨシツネが柄を撫でる。ヴリトラは何も言わずに、第五シェルターの方へと
歩き出していた。反対派はパイモンだけになった。

「いいか、パイモン。俺は加賀喜留夫であると同時にデビルサマナーなんだ。
別に人間だから助けるってわけじゃねえ。人間であろうと悪魔であろうと、
助けたい奴は助ける。それが俺のやり方なんだ」

「あーもー分かったよ! ついてくよ!」

パイモンがむくれ面になる。結局、喜留夫達一行は第五シェルターに
向かうこととなった。
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878 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:19:56 ID:re/fJhZk0 [5/41]

                  ` <ニ≧: . _  \ `ヽ  \ \  廴Vト、         /  / / , ' / /´  /  /
  . -‐  ¨  ̄  ̄ ¨  ‐-` ヾニニニ≧: . _ー'    >:ミヽ ヾ}| \         /  /, //<ー≠二≧:<. _
´                   \ニニニニ>-<ニニニヾVハ、  ヽ       l //<彡ニニニニニ`ヾニニ> . ̄ `ヽ
_                    ヾミ二ニニニニニニニ三ニ\ー '       レ /ニ>-ミニニ/`ヾニ\ニニニ> 、 \
    ̄ ` <                      Уニニニ//´  `ヾニヽ       /ニニ{    }ニ/     _   ∨ニニニ∧. _\
        ` <      ____   _ヾ<ニ/ヾ弋   ノニニヘ   ,:仁ニニニ弋.   ノニ廴,x<ニニ≧: .Vニニニニ∧>'  ヽ
           ` <    ` ̄><三二ニ≧:∠.、_ ゞ二ニ彡'⌒ヾ:〉  / ´ ̄` <ニニ彡ミニニ三二ニニニニVニニニニ∧
              ` -‐_'' ¨-‐== >、ニニニニニニ(⌒}ニ廴          ⌒>ニ廴 ノニ∠_  ` <ニ}二ニニニ}
                 . <             `¨¨´ ̄ /-―<ニ彡ニミヽ       /ニ>‐ミ二/´  `ヾ    `}二ニニニ}
           . <                   ノ   . -‐'式   `}ヨ         {ニ{  _丿ニ辷ニ>.、\    }ニニニニ}
        . <                     > ´ . :≦ニ>xニ≧≦{'   _   ヾ辷二ニ三ニ7、ニニ\ .\ }ニニニニ人
   , : '   . - - - -  .        > ´ . <ニニ/ j´ニニニニヽ./:i:i:i:i:i:i:ヽ /ニニニ≧x.V  \ニニヽ. `}ニニニ/ ∧\
  /   >‐  ¨  ̄ ¨  --  > ´  ∠ ≠ ¨ ´ /ニニニニ∠ニ{:i:i:i:i:iヽ:i:i:ト、ニニ≧ミ\ \  ` ¨ヾ辷}ニニ/    ∧ `
∠二> ´                 /        / /,`}ニ∠>:/;辷ー彡ヘ:i:i:i:i:ヽミx ヽ ヽ ヽ ∨    /ニニ/廴     ヽ
                      /   >‐ '¨ ´ // ヾニ三ニイ厶彡:/:ノり:i:i:}:i:i:i∧ \\\\ \   /ニニ人   `ヽ.     \

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第五シェルターに着くと、案の定入り口が破られていた。

中に入るとエレベーターが踏まれた缶のように潰れていた。
これでは使い物にならないだろう。非常階段が視界に入るが、
それでは遅すぎる。

「セラフ!」

セラフが漆黒の翼を広げ、壊れたエレベーターを外へと吹き飛ばした。
ぽっかりと空いた穴へと迷いなく飛び込む。
セラフが翼を広げたまま喜留夫の胴に抱き着き、抱える形で一緒に落下した。

強い風圧を受け、衣服をばたばたとなびかせながら、落ちていく。

地下の町が見えたところで、セラフが翼をはためかせ、落下を止めた。
ふわりと体が浮き、衝撃なく地面へと着地する。

街は火の海だった。

降り立った先は居住区だったが、至る所に火が放たれ、焼けるはずのない
コンクリートの家が軒並み焼かれていた。魔力の炎だ。

「どこに行きゃいい、旦那!?」

「避難するとしたら統括所だろう、そっちに行くぞ!」
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879 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:20:11 ID:re/fJhZk0 [6/41]

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          ー=彡: //.../.../.../// /.-=彡イ/ヽ、:.:/: /:. | l:.: |
            ' / ′:.:′.{: /..l l...l : :/ i/../__ j」V:.:/:.:.:.| | : |
              { l |.l i...i...|-V-十i|:.:.:| フノ ,、≦ミ V:.:. : :| |.i i}
            l八.l |: |: i/ うミt、 \j  イ{イz7 〉i}:. ノ:.:.i/ | |         加賀喜留夫……!?
                乂l.i.人_」斗''゛      ` ¨¨´ノイ_ ノ}l人}
               从`ト`    |        /  ノリ
                    ヽ∧    `    u.  /r=彡、
                       、    ,―-、     イl:|:.:|ミト、
                      \   ̄   / i|从人
                       r== >、    イ,r<>r= ミ
                   l `ヽ \`Y´ /<f´r ´ ̄l
                    |`lil l ヽ>< :′| li     l
                     | il l:.:∧乂 /:. : | lil     l
                      | il l:.:.:∧x/:.:.:.:.:| li     l 、
                     ,,.. イi il l:.:.:.:.:.v:.:.:. : :|ミト、  r 、  >.
              …''"¨>l l  \ il l==o===| l>`弋ン≦三{il`>
                <´  i| |    {}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :{}// ´ 〈〉 ミx

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思った通り、デビルバスター統括所の前では、バリケートを積み、
その前で銃列を敷いているデビルバスターたちの姿があった。
あたりには悪魔が群れを成し、統括所へとにじり寄っていた。
餌に群がるイナゴの群れを彷彿させる壮絶な光景だった。

「おう、昨日ぶりだな!」

挨拶代わりに手近な悪魔を撃ち、指揮を執っている枢木朱雀に呼びかける。

「何しに戻ってきた!」

「見りゃわかんだろ、助太刀だ!」

枢木朱雀を始め、その場のデビルバスター全員が困惑した表情を見せた。

「僕たちは、お前を……撃ったんだぞ? 分かっているのか?」

「分かっているさ。その上で助けに来たんだ」

「……一体何者だ? 何が目的なんだ」
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880 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:24:07 ID:re/fJhZk0 [7/41]

      ____
     /       \
   / (● )  (● )、
 /   (トェェェェェェェェイ).`ー 、
 |     \ェェェェェ /  y气    |        ただの雇われサマナーだ! 覚えとけ!
 \         /   /\`ヽ, - + -
 /    ̄ ̄ ̄ ̄´    入  ヽイ   |
 |   _____/  \
 \            ヽ \
   \            ヽ \
    \               j(ミノ

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「セラフ、ヴリトラ、ヨシツネ、メイヴ! 手あたり次第そこら辺の悪魔をぶっ飛ばせ!
俺ら以外の悪魔と人間に当たんなけりゃそれでいい! 派手にぶちかませ!
パイモンは支援!」

ヴリトラ、ヨシツネ、セラフを伴い、群れの中に突貫する。

「くっそ、短刀じゃやりづれえ!」

短刀を握りしめたまま、手近な悪魔を蹴り飛ばし、踏み倒して撃つ。

喜留夫が手こずっている間に、ヴリトラとヨシツネが跳び回って魑魅魍魎を
八つ裂きにしていき、セラフが翼と炎で薙ぎ払っていった。
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881 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:24:22 ID:re/fJhZk0 [8/41]


                 _ -‐=ニミ、
               ///´ ̄ 、   ヾ
                 ///   _ .:\       ___
             {/∧  ´ `:::::\    -=ニ=─-ミ 、
             ___V/∧  ⌒ヽ::::::; </> ´    ヾ}
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         /.  ィノ:::////  _ ////:::::::ヽ  `::...`ゝ⌒ ⌒ヽ
      _/ 〈    `:::::i//イ  ´   j//イ::::.. ..:'   :::::::: `::..  ハ
   _/   :::::......:::::::|//ム ⌒ ////j:::::::.....  ..:::j:::   ノ::: l::::}
  ィ´/   :.、__.:`ヾ、::::f///ム  /////:::_::メ::.....::::;イ::....:::/:::  /::/
 { :' ::..  :::::::><ニ|///メ≦////≦{ >=─'´-ミ<::::  /::/
  :. :: ` ー=イ  L/:::::レ'´   `ヾ/ 〈:::マ{:.  ::::::: ::::ヽヽ::  '::::i
  :.  ヽ::::}  く        ..:::::イi  ヽ::`::::  ::   ::::}/ . ::|
  〉   V    {ム廴__ィ  / / }   寸::    ..::∥  ヽ:::.、
  '  ノ   \  f /´_マノ  . Y_ノ     }    ...::::;イ{_ イ、  i:::::l
 |       ヽ レ ___ -‐' -=     ハ ‐-イ:::ヽ   ノ 丿:::j
 l |  ィ⌒ヽ_ノ  ヽ _ -=        {:::::`マメ〉:::::}  ー ー ´
 乂ゝ 〉                   ヽ:::. :::::/{:::;イ
     `                     〈ミ、__イノィメ
                        {ヽ__ノ1
                         {ミ`ー=彡'
                             〈≧=-=ィ}
                           ト-=彡' j
                         廴__メ

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群れを蹴散らしていると、奥の方から一体の悪魔が躍り出た。
炎を纏い、雄牛の角を頭から生やした魔王、モロクだ。
雄々しい黄土色の肉体からは炎が噴き出している。

「セラフ、前に出ろ! ヴリトラとヨシツネは周囲の掃討!
俺とメイヴとパイモンでセラフを援護する!」
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882 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:24:47 ID:re/fJhZk0 [9/41]

                           ` <    >         l  |
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                 ヽx              ` <   \     !   :|                   ,、
                      \丶               }    ',   ;    :!               / ヽ
                      \ `ヽ、              ̄`ヽ {   〈    :|               /   〉
                      \_ヾー――――_-≠ }廴_∨  || _             /   /
                 _,. -≠´  _、 --<  ̄      / ,. - 、_ゞ-≦二¨ヾ≧,x        /   ,ノ     __
               _,.≧     /´  \    \  /ヽ/ .∠-‐≠´> /: :`ヽ \/,ヽ    /  /_     /     ̄ > . _
              -<   _,`-‐=、_  ヽ._   У  ,、 {≦彡ィ: :_: /:/_ ; : : :〉 ,辷/,廴   / /´ __ `ヽ. ノ _    _ .. -
                 _〕  冫  ヽV,‐-  ≧ __<      /ィ´:从A/>x:`:ー》///≧ァ} /   ヽ   〈   ` ¨´
               _≦-r┬=≠  _ .:.:}〔.:.-‐_ .. .. _¨¨ ̄ ̄メニヽ_ X|{:) ´rミvリア/////  / /      ∨ ∧
          }r==、 ≦_ ´ _乂z ´ ̄   , .「f´::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::.:.::≧:`レ'とノ‐从 ト'、_ー'/;イ/////l /  {      }  }
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         λーミ、 _  `ヾ> , '::.:.:.::::;ノ,'::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::.:.:.:.::::::.:.:.:.:.ヽ'彡ヌ/////////,}    ヽ __ / V∧
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            ヾx       ,'ヽ〉.:.:.:l' j! }.:.:::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:::}./X辷/////りミ_ ,x- 、 ヾー-======---―
         _〉廴      {.:.:.:.:.:.:.;リ´{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..::.:.:.:.:.__;」>ト _彡/////ト、_{ /     V }      ∨∧
    ,ィ≠'¨´ ̄  ̄`ヾー- _{_.:.:.::.:.:|l 、 {::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:.::´:: ̄´} ////////,} _{{_`ヽ、  }:廴      ∨ }
    ″               `Τヾx.:.} ′`ゞ.:::::::::::::::::::::.:.:.:::::::::::::::::::::..:.:.:.:::::::} ´////////,}´ v',ヽ ヽ/ _ ̄ ヽ   V }
                  .;Ⅷ_;ゞ-    ミ::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::=≠)::::;'/>ヘ///////}   ト、`ー‐ 彡'\ V ∧    V:}
        __,. .-‐==≠´Ⅶ三,j l、r:ヘV:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::..:.:.::::::/ハィ/〉〉/////,ト、 _ ノ丿`) く   Ⅵ  ∧ .   Ⅶ
    ==≠ ¨  ̄ ̄         :.Χぅ.:{{:!ⅳ;ヘヾ::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ト、::_.;. .-≠=x_-シ///////`ー┐ ヾノ  /ー 、  い . ∧   }:|
                   .:⌒ゝ.:ヽ冫V:::ヽV:::::.:.:.:::::.:.:::::::::::`::ー:ミ:メ、ノ〉/≧≠<ヽ ´   } ,'  /   . \ \  ∧   }|
                         :.`.:x小.V::::辷┐::.:.: : : :.::::.:.:.:.:. イ  ノ/ヽー.、_ ),ヘ   { ,′ ,:'       ヽ ヽ ∧  }:!
                     .:ノ 彡` ヽ廴::ヘ.V::.:.: :.:. _,> ´   {{ o ` ー'' ̄ ソ     ∨ ,イ         \ ∨.∧ l|
                     /〉,》    `ヾv'ノ、ヽ. ̄ .:.:.:.:    /ノ              /

883 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:24:58 ID:re/fJhZk0 [10/41]

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
翼を広げ、セラフが飛び立つ。モロク目がけて飛翔し、そのままがっしりと
掴みあった。少女と異形が組み合う姿は異質であったが、力は拮抗していた。

セラフの翼がしなり、モロクの脇腹を貫こうと迫るが、蹴りで弾かれる。

「セラフ、全力でぶっ放せ! 俺らが隙を作る!」

パイモンが氷結魔法で地面ごとモロクの脚を凍結させて捕らえ、
そこにメイヴの電撃が落ちる。おまけとばかりに、喜留夫も閃光手榴弾を
投げつけた。

爆音とともに目を焼く光が辺り一帯に満ちる。

「死んでよっ!」

呻くモロクに、一旦距離を取ったセラフが宙に舞い、両手の間に
巨大な光弾を生成していた。ばちばちと火花を散らし、大きくなっていく。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

884 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:25:20 ID:re/fJhZk0 [11/41]

≫: .                   {∧}/////| \ヾトⅥx'7 》                                   \ヽ ヾllヘ
ヾ三三≫: .          ト.∨//////|∧//〉}}ノ/∨ミ廴_                                        ヾx ∨ハ
、_}三三三三≫: .         Ⅵ }//////l/////´X// `ヾ、 }                                    \、}l:l:|、
三/´  \三三三三≫: .   ト/7//////}///////〉、   》l〉                                      ヾY:|{
Ⅵト 、  ∨三三三三三\ミヾ>/////}/////// }}  ///〉                                       Ⅵ{_
、Ⅵ     ∨二ニ二三三三\ミ/////////////{ ノ};l / ル'                                         ヾlヘ
、`}ト 、    トゝ、  `ヾ三三三\////〈//////ノ Ⅳ ノj´  o                                         Ⅵ、\
 `ト 、    `ヽ. > . ∨:三三三ヾ///∨////  }| {「                                             Vl ヾl
_ l{、         廴   ヽ∨三三三ハ∨/V//,'   ヘヽ}}、                     /`}                       l{ l}
  ̄l{二=-. :≦三三≧:∨三廴.ゞミヾv>‐く    `}X              , ´ }   , '   ,'                         XVl}
  ̄,》、:≦三三三三三r‐ァ}三k二≧ミ{i:r==ミ}     _巛_           _     /   l , '   /                         /∧〈
≦≠‐ヤ  ̄´    V /ニハ三kミ「:i:i:i:i彡ラ弌 ,x≦: : }ソ: :≧x    _rベヾ  /   レ′   /                         //  ll|
   /V _  -‐   /ニ/ 厶>x{i:i:i:i:i:i:i:i:iノ:i:i:>、: : : {l{ : : : : : ハ .<: : > .}》/   /    /                         //   l|
 _  -‐__ヽ__ ./レ´ ノ ./τ∨:i:i:i:i:く:i:i/:¨´≧ヽ}}: : : :< : :. :. :. :. : : :}メ> . /    /       r=ァキヘ               //   《
 /  ̄ _ _ _, ,ァ≠´-/  / X/〉(⌒{ : : : : }/ノl´ .: : :,:;:;:}.:.:.:.:.:.:.:. /ll: : : /:> . /      レ´  ヾ{、               //    ヾ
ノ> ´   _ /イ メ二ア //  /. レヾ:〉  Ⅶ_;ノイ: : l .: : :;:;:;:;' :.:.:.:.:.:.:/. :}{: :/ : : : : : > .    /       Vト、            //
´    ∠>_´_  ´ ィ彡 彡彳メ/      ,ノ´/⌒´ : : :l .: : ;:;:;:':.:.:..   / :ヾ{/: : : : : : : : : : : :> li        廴》           //
     ∠> ´   ̄´   -‐ ''"      ,// 「l` <: :_:_:l: : : ':.:.:.:.:.:.:.:./.:   :∧: : : : : : : : : : : : : : : : > .   Ⅵ        //
            ゚'  ,ィ≠テ>x __≠ ラ' ノイ       l: : : : : : : : /: : : : /: :ヽ.    : : : : : : : : : : : : : : : > .}ハ         //          /
          _// /≫≠ ̄_ -‐ ´  }}       '<: : : : : /: : : : /: : : : l}: .    : : : : : : : : : : : : : : ∨ハ       //          //
ヽ__ _ x≦=テニ三/   ∠ ≦三≧ー_彡'         `  :/: : : : /: : : : : :l}: : : : .    : : : : : : : : : : : :{ヾヘ> . //          //
二ニ≠ ̄  ̄ _ ノ      ///´ ̄   ̄               / ` : / : : : : : : l}: : : : : : : . . .     : : : : : : :\ヾx: : : >...      //
 _,. -‐ ''´ ̄       /〉爪                       /    / ` :<: : :lト、: : : : : : : : : : : : . .    : : : : : ヾlト、: : : : : : > .  //
 ̄              ///ll}}                 ,'    /   /  ` l} |: : : : : : : : : : : : : : : : : . .     : V》ヽ: : : : : : : : ://: .
              // }l//                 ,'   ,/   /     {V}` <: : : : : : : : : : : : : : : : : . .  ヾl:lト: 、 : : : : //: : : : >

885 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:25:31 ID:re/fJhZk0 [12/41]

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
放たれたそれは、地面を抉り、大地を割った。
紫電を纏った光線が、辺りにいた悪魔諸共モロクを覆い尽くす。

光が消える頃には、ぼろぼろになったモロクと、塵となった悪魔たちの姿があった。

よろよろと地面に着地したセラフへと走り寄り、抱きかかえる。
息が荒く、肩で息をしている。あれだけの大技だ、消耗も激しいのだろう。

頭領を失った悪魔の群れは、早々に背中を向け、散り散りになっていった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

886 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:25:55 ID:re/fJhZk0 [13/41]

            l、      , -‐─ー-、 、
            ヽ`ーー---´───-- \ヽ
          ,..:.':.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ)
        ///ヽ`ー-‐´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.):.:.ニ=-、
        {! /:.:./:.:.了 ̄/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.\
     ___ノ:.,..':.:  .:./.:/:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ヽ
     ``ー-/:.:./:. /.: ./.:./ :./.:.:.:./ .:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ
       //:.:./:.: ./.:. ,':.:./ .:/:./:./ :.:.:.:.:. :./.:.:. :. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ`
      ´ /:.:./:.:.:./:.:.:.:.|:/i:.:/:/:./:.: .:.:. :./:. .:.:./ :.:.:. :.:.:.:.:.:.:i:.|
       l:.:/}:.∠_/厶|/|:.|:.,':.:.:.:.:.‐=ニ二ノl.:.i:.:.:. :./:.:.:.:.|l:|
       |/ |.:.|l:.l 才テf-≧l:.|:..!.:.:.:///}:.:.ノ|:.:.{:.:.:./:. |.:.:.i リ
       ` ヽ|l|:.|ゝト-イ`ミヽヽ:l:.:(==ノ≦≠l:.|:.',:.(:.:.:.i.:.:{
          ノノ| ` ̄¬´ `ヽゝィf戈テ于ミ|ノ|::..:.ヽ:.|:i:.ヽ_      ……悪いが、君にかける言葉はない。
         ´ `l      ,'   -K二‐ } 》/ ノ〉:.//ヽ--´
           ノ.!     /       ̄ー=ー'/.-‐'           謝るも媚びるも、デビルバスターの誇りに反する。
          ´ri\    }         ノr'´:/
           }ヽ ヽ  t ̄`ヽ    , ':./ヽ:(              このまま黙って出て行ってくれないか。
           / ヽヽ \  ̄`  , イ:ノ)イ   `
         /: : : : ヽヽ、`‐ ' ´ r‐´イ、
  , - ‐= ' ´: : : : : : : : ヽ//==//¨ : : : \
 ̄: : : : : : : : : : : : 〈〉 : : : //: : : : //〈〉: : : : : : `: : 、
: : : : : : : : : : : : : フ)}{(ト : //: : : : // 卅`: : : : : : : : : : `: ヽ、_
: : : : : : : : : : : : : ヽΨ/:〈〈: : : : :〈〈: :爻 : : : : : : : : : : : : : : : : >、
: : : : : : : : : : : : : : ?学: : :| |: : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: :l

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「かまやしねえよ、それより逃げた悪魔の追撃を頼む。
俺も仲魔もちと限界気味でな、先に上がらせてもらうぜ」

喜留夫はそう言い、枢木朱雀の肩を叩いた。

「じゃあな、若いの。元気でな」

そうして、喜留夫達は第五シェルターを、この世界を去った。

この世界の行く末がどうなるかは分からない。
破滅か、再生か。

だが、それを決めるのは、よそ者の自分ではないことは確かだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

887 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/09/04(火) 22:26:06 ID:re/fJhZk0 [14/41]

              ,ィ                   /uiu、
          / |       ____     |   |
            | |    /      \   ヽ /
            | |  /( ●)  (●) \.  | |
            ヽ.| /  (トェェェェェェェェイ) \ | |      その後、一行は復讐としてホテル業魔殿のビュッフェを荒らしにいったそうな。
          |.|_|.   \ェェェェェ/    |⌒)
            〈_ィ.\           / /
              \             /
               i             /
               |           i

                                ~続きます~


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[ 2018/09/05 13:11 ] 【R-18】雇われサマナーキル夫 | TB(-) | CM(1)
前回の別れもこれくらいならまだよかったのかもな
共に生きられなくても戦いあうことはない関係とでもいうか
[ 2018/09/09 15:55 ] [ 編集 ]
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